(56) ブルー・シティ

suzuki.jpg
NO.56 2012.1.6



<ブルー・シティ>





パスのチャンネルデバイダーも家に落ち着き、私は片っ端からレコードをかけていた。
どうも違和感がある。
なにがと上手く説明出来ないが、どうもどこかが違う気がしていた。
接続を確認し直し、調整可能箇所はすべてチェックしたつもりだった。
だが、それでも消えないこの変な違和感。いったい何だ。

本作を聴きながら、わたしはふと思いついてプリアンプのスイッチをモノラルにしてみたのだ。
鈴木勲のベースが中央に定位する筈である。
だが、音像がどうやっても中央に集まらない。
これはおかしい。
頭が混乱していた。
アンプの故障か?
いや、どうも違う。
チャンデバのボリュームを全てゼロまで絞ってみる。
当然音は消える。
次に高音のボリュームのみ、左右対称位置まで上げてみる。
高域の音像がスピーカーの中央にきちっと定位しているではないか。
これはどういう事か。
では、低域も試してみよう。
高域をゼロにして、低域のボリュームのみ左右対称に上げてみた。
大きく左に寄っている。
なんだ、これは・・・
原因はまだ分からない。
だが、何やら解決の糸口を掴んだようだった。

なけなしの知識と想像力を総動員して考えた。
低音の音像のみ極端に左へ寄っている。
右のウーファーから音が出ていないのか?
そっと手で触れてみる。
コーン紙の振動が手に伝わってきた。
これは・・・え?まさか・・・
右ウーファーボックスのケーブルを外し、単三電池を繋いでみた。
正相の接続であるから、コーン紙が前へ出る筈だ。

ボコッと音がしてコーン紙が動く。
なんという事か。
私は我が目を疑った。
上下二発のウーファー、上のコーン紙は前へ出ている。
しかしである、下のコーン紙は引っ込んでいるではないか!
私は遂に原因を特定した。
右スピーカーのウーファーのうち一つが、有ろう事か内部の配線ミスで逆相に繋がっているのだ。
だからお互いに打ち消しあい、右スピーカーからは殆ど低音が出ていなかったのである。











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