(55) ミート・ミー・イン・パリス

松尾
NO.55 2012.1.5



<ミート・ミー・イン・パリス>





翌日、Kさんは大きな荷物を持って一人でお見えになった。
荷物はパスのチャンネルデバイダー(以下チャンデバ)である。
チャンデバはスピーカー用の電気回路で、信号を低音と高音に分けるためのものだ。

Kさんは我家のチャンデバを疑っていた。
私の所で使っているのはアキュフェーズのDF-45という機種で、信号を一度デジタルに変換し加工した後もう一度アナログ信号に戻すというものだ。
Kさんはこれが音を悪くしているのではと疑っていた。
そこでご自分が一番良いと信じるパスのチャンデバを、店から持ってきたのである。

接続され音が出た。今日もクラシックのCDである。
じっと聴いていたKさん、昨日よりずっと良いとおっしゃる。
確かに昨日とは違う音が出ているらしかった。
しばらくこれで聴いてみて下さい。
そう言ってKさんは帰られた。

私は一人で様々なものを聴いた。
確かに違うのである。
本作をかけた。松尾明氏のドラム音がスカッとしている。
パスのチャンデバ、実売価格で70万以上だろう。
私はこれを買うのか?

買うしかないように思えた。
毒喰らわば皿まで。
この新スピーカーをなんとかしなければならないのである。
藁をも縋ると言うが、それにしては高い藁ではないか。











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