(53) 真夜中のギター そんな歌もありました

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NO.53 2012.1.3




<真夜中のギター そんな歌もありました>





アール・クルー「真夜中のギター」ムード音楽だ。低音かぶり気味。
カセット・テープが同時発売されている。
「ドルビー・システムによりプリントされていますので、ドルビー・システム付カセットレコーダーでお聴きになれば、ノイズの少ないクリアーなサウンドが楽しめます」は良いとして、「また、一般のカセットレコーダーでも、トーン・コントロールつまみで高域を少し絞ってお聴きになれば、その素晴らしいサウンドを充分に楽しめます」とは何という事だ。
いくらなんでも、そんないい加減な話はないんじゃないか。

かつてカセットテープは音楽ファンにとって重要アイテムの一つだった。
私もずい分お世話になったものだ。
FM大阪の番組、ビート・オン・プラザやカモン・ポップスなんかをカセットに録音して聴いていた。
エア・チェックというやつである。
これはずい分真剣に取り組んだ。
聴きたい音楽、欲しい音楽が次から次へ出てくるのだが、片っ端からレコードを買うなどという事が出来る筈もなかったからだ。
これらのテープは今でも残っている。当時はディスク・ジョッキーの田中まさみさんや川村ひさしさんの声をカットして録音する努力をしていた。
タイミングが難しかった。
時々失敗してディスク・ジョッキーの語りが入ってしまったが、今聴いてみるとそれらの語りが貴重な記録となっているのが分かる。
無駄な努力はよして、全部録音してしまえば良かったのだ。
几帳面な性格が仇となった。

最初に買ったソニー製のカセットデッキは音が良くなかった。
そもそもカセットテープはノイズが多く、それを改善すべく搭載されたのがドルビー・システムだったが、ソニーのデッキでこれを使うと音がモヤついてしまった。
その後、ティアックのデッキを買い、だいぶ良くなった。

最後に買ったカセット・デッキはナカミチ製で、オート・リバースの機能が付いていた。
普通のオート・リバースは、テープの回転方向を逆にするというものだったが、
その方式は色々不都合な問題が発生してあまり上手くいかなかった。
ナカミチのオート・リバースは他社と違い、カセット自体を自動で裏返しにするというもので、その動作を見ているだけで楽しかった。
このデッキは今も持っている。

後年、ソニーが開発したMD(ミニディスク)というものが出て、カセットテープは次第に姿を消した。
私にとってMDは非常に画期的な発明だった。
LPレコードを録音して外へ持ち出すのに、これほど便利な道具はない。
だが、残念な事にiPodの出現ですっかり劣勢となり、MDは間もなく姿を消しそうだ。
ソニーはこうした失敗を繰り返してきた。
ビデオテープのベータが有名だが、他にLカセットというものもあった。
カセットテープの扱いやすさとオープンリールの音質を両立させたとして、鳴物入りで売り出した。
要するにデカいカセットテープであった。
今となっては、そんなものがあった事を知る人も少ない。












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