(46) ホーム カミング 新スピーカーが家に?

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NO.46 2011.12.27



<ホーム カミング 新スピーカーが家に?>





70年台初頭の録音。
フリー旋風に嫌気がさしてヨーロッパへ落ち延びたアート・ファーマーがようやく帰国。
直後に録音されたのが本作、というわけだ。
この後、今度はフュージョンブームの煽りで、CTIへ「クロール・スペース」など吹きこむが、本当にやりたかったのは普通のフォー・ビートだと思う。
だが、そういった普通をやれる期間というものは実は短かった。

アート・ファーマーが主にフリューゲルホーンを選んだのは何故だったのだろう。
人と違う楽器を持ちたかったのか。
いや、多分そうではなく、フリューゲルホーンの音色が好きだったのだと思う。
生理的に好きな音というものは実際あるものだ。そ
れはオーディオを選ぶ時の大きな要素でもある。

A店のKさんが勧める新スピーカーのあらましが大体まとまってきた。
ウーファーボックスは間口80センチ奥行き60センチ高さ110センチほどの大きさで、細部は製作するタテマツがコンピューターで最適化する。
ホーンは山本最大のF280Aをどうしても使いたいとおっしゃる。情報量が違うと。
その上にエール音響のツィーターを乗せるのだが、これが大変重い。だが、F280Aは作りがしっかりしていて、びくともしないそうだ。
ドライバーはA店にたまたまJBL2441の在庫があり、それをF280Aに装着する方向である。

この段階で問題が二つ出てきた。
使用を考えていたJBLのウーファー1500ALが既に生産終了で、店頭在庫を探したが見つからないのである。
代わりにとKさんが勧めるのが、エール音響の15インチウーファーなのだが、これが1500の倍以上の値段で、しかも重量が一発40キロ以上になる。
それを片側二発、それだけで私の体重を軽々と超えるのだ。
ざっと全体を計算してみると、片側300キロもの重さになってくる。
値段も重いが重量も相当なものだ。
恐る恐る、Kさんに聞いてみる。
どうしてもダブルウーファーにしないとダメなんでしょうか。
Kさん、どうしてもダメだとおっしゃるのだ。
そうしないと2インチドライバーとうまくバランスしないと。
そうは言っても金を払うのは私なんだがなあ。
思わず喉元まで出かかり、言葉を飲み込む。

もう一点は色の問題で、ウーファーボックスとホーンの製作先が異なるので、カタログの色がまるで違うのである。
特に山本のホーンはやけに赤く、どうも好きではない。色を合わせる特注は可能だが、一割程度は値段が上がるし、どこまで実際の色が揃うかわからない。

そして、実はこれこそが最大の問題と言って良いだろうが、これらのものを組み上げると高級自動車一台分に匹敵する金額となるのである。
この不景気にそんな買い物をして良いのか。
音も聴かないで。
生理的に嫌いな音がもし出たら、一体どうする。











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