(35) 2011年のビッチェズ・ブリュー

マイルス
NO.35 2011.12.17



<2011年のビッチェズ・ブリュー>




言わずと知れたビッチェズ・ブリュー。
本作のタイトル、というか読み方は本当に「ビッチェズ・ブリュー」でいいのか。
これは長年胸につかえた疑問だった。
ビッチの複数形なんだからビッチズ。
「ビッチズ・ブリュー」ではないのかと。
いつかネイティブに聞いてみたいと思っている。

今や本作を聴く機会、年に一度あるかどうかというところだ。
延々と続く。
発売された70年代初頭、この音楽は確かに新しかった。
それを今聴くとどうか。
多くの懐かしい出来事を引き摺りながら、多少の痛々しさを内包したタイムカプセルの蓋が開く。
私は今ではすっかり治りきった傷跡を指でなぞりながらそれを聴く。
深い感慨は特に湧いてこない。
時間が経ちすぎたのか。
多くの時を経てのちに冷凍保存された音楽を解凍した時、フレッシュな切り口がそのまま再現されるものもあれば、保存状態が悪くミイラ化している音楽もある。
残念だがこれは後者だ。

レコード片面約20分一曲、というのは思い付きやすい発想かもしれない。
CD一枚約80分一曲はまだ聴いた事がないが、あったら怖い類のものだろう。
マイルスが生きていたらやったかもしれない。
いや、多分やる。
これは力がないと出来ないことだから、それを承知でマイルスはやる。
そして誰も止められない。
並みはずれたミュージシャンがいつの間にかいなくなってしまい、CDも売れなくなった。

音楽産業は死にかけている。
ないしは全く別の形態になろうとしている。
ダウンロードとかいうやつ。
パッケージメディアの終焉である。
そうなったらあなたはどうする?
それを買うか?
というより、既にそのようになりつつある訳だが、多分私は一生そうしたモノに縁がないだろう。
音楽はレコードで聴く、ジャケットを手に取り、眺めながら聴くものであろう。
だから最低でもCDだ。
ダウンロード?そんなモノは願い下げである。











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