(33) フライト・トゥ ・デンマーク 思えば遠くへ来たものだ

jordan.jpg
NO.33 2011.12.15




<フライト トゥ デンマーク 思えば遠くへ来たものだ>





今は亡きデューク・ジョーダン、1923年生まれというから相当古い人だったのだ。
62年から本作吹きこみの73年まで、彼はレコーディングから遠ざかりタクシー・ドライバーをしていた時もあった。
ジャズがマイナーな音楽なのは、一時を除けば今も昔もそんなに変わりはしない。
それはオーディオという趣味についても同じことが言える。
両方ともこんなに素晴らしい芸術だというのに嘆かわしい事である。

しかし思えば多くのビッグネームがこの世を去ったものだ。
スタン・ゲッツは死期が近いのを知り、演奏で燃え尽きたという。
ビル・エバンスなどは緩慢な自殺と言われた。
一切病気を治そうとしなかったかったからだというが、本当だろうか。
死人に口なし、それは誰にもわからない事だ。

世の中何一つとして確実な事などなく、分からない事だらけだが、たった一つ間違いのない事実は全ての生物がいつか必ず死ぬということだろう。
全ての人が死亡率100%なのである。
これ程分かり易い話もそうない。

コルトレーンは悟りに近づいたのか?
マイルスは死など恐れぬ男だったのか?
そんな事は本当はどうでも良い事で、皆偶然に生をうけ、なるようにしかならなかった人生の終わりに、ほとんど訳がわからなくなって死んでいったのだ。
ただ、自分の死期が近い事を知っていた人というのは確かにいるだろう。
状況にもよるだろうが、出来ればそうありたいものだ。
もうじき彼女の誕生日。
あれから20年、生きていれば還暦を過ぎていた筈の彼女は多分死を悟っていたと思う。
その時何を思ったか、出来ることならいつか聞いてみたいものだ。











スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
音楽がある限り

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
"Count" Basie