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(282) blue note

bluehour.jpg
No.282 2015.4.9



<blue Note>





アルフレッド・ライオンはブルーノートの傍系レーベルを作らなかった。
真意はわからない。
だが彼はそんな事をしたところで売れないものは売れないと知っていたような気がする。

ライオンは妥協をしなかった。
当然限界というものはあっただろう。
妥協を拒めば手間も暇も金もかかるのだから。
しかし彼はいつだって出来る限りの事をしたのだと思う。
だからこそブルーノート作品は当時にあって最も完成度が高いのだ。
レコーディング前にリハーサルを行い、しかもそれにすらギャラを払ったのはブルーノートだけだった。
そうした行き方が本当にジャズ的であるかどうか、私はそんな事はどうでもいいと思っている。
残された音楽の質、それだけがすべてだからだ。

もちろんブルーノート作品のみ質が高いなどと言う心算も毛頭ない。
だが妥協を排さず最善すら求めない横着者が、クオリティの高い製品を安定供給する事など出来るわけがないのも事実である。
言うまでもないことだ。
そんなことは少しでも実社会で仕事をした事があれば誰でも知っている。
そして品質の良い仕事(音楽)だけが風雪に耐え容赦ない風化を免れ得る。
これも事実だと思う。

最善を尽くさず尚且つ偶然(言い換えればマグレ)が作用しなかったレコードは、歯槽膿漏で失われる歯のように時代からも記憶からも抜け落ち、もう誰も顧みることがない。
何れにせよ歯はよく磨いたほうがいい。
普通動物は歯を失えばおしまい、生きていけない。
万一の時、人間には歯医者という所があるが、これは出来れば一生行きたくない類のものだ。
出来るだけ自力でメンテしたい。
だからここ2年くらい、私は音波歯ブラシというのを使用するようになった。
これはいいよ。
歯がいつもツルツルだ。
よく磨きその上で年一回くらいはイヤイヤ検診に行く。
これで一生もてばいいけど。
それでも歯周病とやらで歯を失うかもしれない。
その時は最近流行りのインプラントかな。
妻がこれで歯を取り戻した。
口の中に車一台分かかったらしい。
テニスの草大会なんかで「コンソレーション」という制度があり、
敗退した選手にもう一度チャンスを与える、というものだ。
これを「はいしゃ復活」という・・・
長くて下らなくてその上わかり辛い話でどうもすみません。


本作4057番がブルーノートレコードを代表する盤かどうか、それは人それぞれ好きに判断すればいいだろう。
だが少なくとも非常にブルーノートらしい一枚であると私は思う。
ザ・スリーサウンズという看板レギュラートリオをバックに、男一匹タレンタインがワンホーンで、これ以上あるかというくらいブルージーにテナーを鳴らす。
さあこれでどうだ!と。
ジーン・ハリスのピアノがこれまたぴったりハマった。

タレンタインに関しては、後年のCTI作品なんかよりずっと本作が好きだ。
演歌調だって?
いいじゃないか。
演歌で何が悪い。
だいたいタレンタインもスリーサウンズも、この国では冷遇され過ぎだった。
音楽は嗜好品である。
一切理屈抜き。
世の中いろんなフェチがいるものだ。
あなたにもあるでしょう、人に言えないようなコトのひとつやふたつ。
私にもある。
人に言えないようなコトは言えないけれど、
ブルーノートやっぱりいい。

本作は1960年の録音だ。
実はここ三回紹介してきた三つの作品はどれも同じ頃に録音されている。
どうだろう、なんとなく其々レーベルのポリシーが垣間見えないだろうか。
まあ、かなりバイアスのかかった、しかも乱暴な話ではあるけれど。

ところでブルーノートというのは、ある特定の「音」を意味した筈だった。
ブルーノートスケールというブルースに用いる音階があり、確かそれはCのブルースなら「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・シ♭・ド」であり、この時のミ♭とシ♭をブルーノートと言うのではなかっただろうか。
昔ギターを練習していた時のあやしい知識で、その後30年ギターなど触ったこともない男のいい加減な話であるから、申し訳ないけどまったくあてにはならない。
それがどうしたなんて言われれば相当困る。

全国にご当地○×ブルーノートがあった。
今でもかなり残っている。
青森にもあったし台北にすらあった。
ブルーノートレコードが商標登録していれば立派な知的所有権侵害だが、そういう(抗議が来たという)話を聞いたことがないので、登録していないかあるいは出来ないか太っ腹なのかの何れかであろう。
もっとも日本における「本家」ブルーノート東京なんてものは、恥入り末席で小さくなっているべき新参者に過ぎない。
京都にもブルーノートがあるが、私が学生の頃既に老舗扱いだった。
おそらく半世紀以上の歴史があるに違いない。
それでもあの町では新しい店なんだろうけれど。
京都に行く機会があれば、また訪ねてみようと思う。







bluenote kyoto










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