(281) JAZZLAND

the mode 1
No.281 2015.4.6



<JAZZLAND>





リバーサイドの傍系レーベル「JAZZLAND」に残されたソニー・レッド(as)のリーダー盤「The Mode」である。
ジャズのモードと聞くだけで逃げ出したくなるが、ほぼ正統派ハードバップだから安心していい。

思えばジャズメンに「ソニー」が大勢いた。
ソニー・ロリンズ(ts)ソニー・クラーク(p)ソニー・クリス(as)ソニー・スティット(ts)彼らのうち誰一人本名がソニーという者はない。
ソニー(sonny)は少年への呼びかけで「坊や」というほどの意味に用いられる愛称だからだ。
事実ソニー・レッドも本名をシルベスター・カイナーといった。
しかし「sonny」ほどジャズっぽい名前もまたとない。
(シルベスターではジャズというより「ロッキーのテーマ」になってしまう)
無論それは多くのビッグネームが残したイメージによるものだ。
そうした中で本作のソニー・レッドは最もアンダーレイテッドな「ソニー」と言っていいだろう。
同じくJAZZLANDレーベルに残り二枚のリーダー作がある他は、ブルーノート4032番「out of the BLUE」があるくらいだ。
アルフレッド・ライオンが「バードランド」に出たソニー・レッドを聴き即座にレコード化を決めたというが、何故か後が続かなかった。

ソニー・レッドは手練れである。
しかしブラインドで当てるのは相当困難ではないだろうか。
ともすればジャッキー・マクリーンと混同してしまいそうだ。
音色が似ているのである。
これがソニー・レッドがビッグネームに成り切れなかった最大の理由ではないかと思っている。
ジャッキー・マクリーンは一人でいい。

本作は冒頭「ムーン・リバー」で始まる。
非常にキャッチーであり分かり易い。
これは意図的なものだろう。
しかしジャズ喫茶人気盤のセオリーを守っているようなのに、そうした話を聞いたことがない。。
ジャケットのせいもあるかもしれないが、さすがに「ムーン・リバー」ではアホ過ぎた。
グラント・グリーン(g)とバリー・ハリス(p)の支配率が高すぎるのも一因か。
尚ワンホーンのトラックではシダー・ウォルトンがピアノを弾いている。

ところで日本が世界に誇る(もはや過去形か)ソニーの社名もSONNY由来であるという。
そもそもは東京通信工業といった。
創業者の井深大氏か盛田昭夫氏がジャズファンであった可能性はある。
弟がソニー株を少し持っているのだが、今や無配であると嘆いていた。
前にも言った気がするけれど、「Lカセット」やビデオの「β」、最近ではMDの早すぎる陳腐化など過去にも失敗はあった。
だが何といってもCDを発明したソニーである。
今や電器屋と言うより金融業に近いというが、何とか持ち直してくれないかと思っている。
弟の老後のためにも。

まだスノーボードとかいう「はんかくさい」ものが出現する前、今では信じられないほどスキーヤーが溢れていた頃のゲレンデで、長蛇のリフト待ちをする人々の多くがウォークマンを聴いていた。
残念ながら当時の私には手が出なかった。











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ジャンル : 音楽

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Re: No title

こちらこそ、いつも楽しみにしています。
おまけに無断でリンク貼らせて頂いております。
以前勝手にコメントさせて頂きました通り、
いつか生きているうちにお伺いさせて頂こうと思っています。
そんなに遠くはありません。
いつかきっとお会いしましょう。

No title

はじめまして。秋田のモーニンと申します。
いつも、楽しみにして拝読させてもらっています。
毎回、楽しいのですが、今回も、
ソニーにまつわる話、面白いです。
今後ともよろしくです。
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バロン ド バップ

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