(280) New Jazz

straight ahead 1
No.280 2015.4.2



<New Jazz>





創業者ボブ・ワインストックが去って間もなく、プレステッジ・レコードは傍系のNew Jazzをスタートさせた。
あまりにもレコードの売れ行きが悪く、多角化に活路を求めたものと思われる。

エリック・ドルフィーが「Outward Bound」でデビューしたのはこのレーベルであった。
確かに少しは新しかったのだ。
しかし、ロイ・ヘインズ(ds)フィニアス・ニュー・ボーン(p)ポール・チェンバース(b)のトリオ作「We Three」や、ケニー・ドーハム(tp)「Quiet Kenny」なんかは、新しき革袋に古い酒を盛っただけだった。
そんなやり方で売れるなら世話もないが、なかなかそうはいかないだろう。

本作はあの名作ブルースの真実収録の直後、1961年3月に録音されている。
オリバー・ネルソンとエリック・ドルフィーの共演はそういう流れだ。
両作ともバンゲルダー録音だから聴き比べてみるのも悪くないけれど、まあ率直に言って格が違うので同列に語るものではない。
とはいえ本作は本作で美点があり、特にミルト・ジャクソン作の「Ralph's New Blues」で始まるB面が好きだ。
この曲を除くすべてがネルソンのオリジナルである。
ラストの「111-44」は名曲だ。

オリバー・ネルソンは作編曲で多くの良い仕事を残した。
本作にエリック・ドルフィーを呼んだのも、プレーヤーよりもコンポーザーの自覚が勝っていたからだと思う。
ドルフィーとの共演がどうなるかなんて、彼には端から判っていた筈だからだ。
「ラストワルツ」のロビー・ロバートソンを思い出した。
エリック・クラプトンをザ・バンド解散コンサートのゲストに迎え、ロビー・ロバートソンは嬉しそうだった。
たとえギターで差をつけられても、彼の音楽全体が戦力アップするならそれで良かったのだ。

本作におけるネルソンとドルフィーにバトル意識があっただろうか。
それはないと私は思う。
むしろそれぞれ自分の役割を冷静にこなしている感じすら伝わってくる。
ドルフィーは自分が何故呼ばれたかを、つまり雇われた理由を理解していた。
彼の演奏はいつも激しい。
しかしそれは緻密に構成されたものだ。
ドルフィーは自分の音を客観視出来る「音楽家」だった。
ネルソンがドルフィーを呼んだ理由もそこにある。

二人ともがマルチリード奏者であり、アルト、テナー、バスクラ、フルートと目まぐるしく持ち替えが行われる。
「ブルースの真実」における四管編成の再現が、アレンジャーたるオリバー・ネルソンの本来希望するところであったろうか。
予算の都合で却下され、苦肉の策でこうなったというのが真相かもしれない。




今年も春が来て、親子温泉旅行の季節となった。
母は84歳になる。
さすがに少し怪しくなってきて、道中同じことを何度も話題にする。
私は初めて聞くフリをするのが上手くなってきた。

段々行き先がなくなってきたのである。
そろそろ二巡目に入るのが良さそうだと思った。
今回は白老のオーベルジュを当てずっぽうに予約したのだが行ってびっくり。



白老1



この日の客は我々三人だけ。
怖いですよ、なんだか・・・





白老3




二部屋用意され、私だけ一人で寝る事に。
夜中にちょっと部屋を出たらオートロックで戻れなくなった。
泣きそうだ。
私ホラー映画が嫌い。
バイオ・ハザードなんかやるんじゃなかったと、この時ばかりは後悔した。









スポンサーサイト

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

Re: 残念ながら…

そうなんですか。
そいつは非常に残念だな~。
遠く離れた二人がオンラインゲームで協力して、
必死に化け物退治するなんてちょっとした美談だと思いました。

残念ながら…

私ゲームというものにまるっきり興味が無くて。
バイオハザードどころか、プレステすら持っておりません。(^^ゞ
たとえPS持ってても、そんな怖いゲーム、
やりませんよ~(笑)。

Re: No title

文伽さん、おはようございます。

そうなんですよ、怖がりです。
怖がりのくせに夜中に「バイオハザード・リベレーションズ2」にはまって、
夢でうなされている自分に呆れております。
もしもPS3をお持ちでしたら、
オンラインで一緒に化け物と戦えますけどいかがですか。
怖いけど面白いです。



No title

あら男爵、意外に怖がりなんですか~?
ホラー映画嫌いだなんて。
可愛らしいところがおありなんですねぇ。

実は私も怖がりです。
ホラー映画、一切見ません!(笑)

プロフィール

バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
音楽がある限り

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
"Count" Basie