(274) 北のJKパーカー

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No.274 2015.3.6



<北のJKパーカー>





寺久保エレナ。
22歳のアルトサックス奏者だ。
高校生の時彼女は「北のパーカー」といういささか大盤振る舞いなキャッチフレーズを付けられて、キングレコードからCDデビューを飾った。

彼女が在籍した女子高というのが私の母校の隣りにあり、何かとイヤハヤな関係にあった。
すべて時効だと開き直ってお話しすれば、交際していたひとがいた。
実はその女性と、一級上の従兄の彼女が同じクラスだった。

ある時私たちが校舎の近くを通るのを目ざとく見つけ、二人は開いた窓から無邪気に手を振るのだった。
周囲にいるこちらの仲間が怪訝な顔をしたが、手を振り返すお調子者がいた。
それを見て他の窓から歓声があがる。
私と従兄は知らんぷりして通り過ぎ、「報復」のためタクシー会社に電話して迎車三台の手配を依頼した。
その女子高の職員室宛に。
まったく意味がわからん。
少年犯罪の動機を解明するのはいつも容易いことではない。

本作を聴くと寺久保エレナの上手さにたまげるだろう。
アルトサックスという楽器をまさに自在に操り、ロン・カーター(b)ケニー・バロン(p)らレジェンドと互角に渡り合う。
リーダー作にしては支配率が少し低いが、それはある程度仕方のない事であった。
音が美しいかわりに多少線が細いのも許容範囲である。

ただ私は少し心配になる。
「女子高生」サックスプレーヤーとして注目されてから数年経った。
現在も「うら若き女性」サックス奏者に変わりはない。
しかしこれらのカッコ書きがなくなる時、彼女はどうなっていくだろうか。
30代はまだいけそうだ。
しかし40代50代にも彼女はいつかなるだろう。
それでも寺久保エレナはアルトサックスを吹き続けるだろうか。
その歳の女性ピアニストや歌手はまったく普通に存在する。
むしろ適齢期と言えるかもしれない。
だがサックスならどうだろう。
はたして需要があるだろうか。
私には想像がつかない。
強いて実在例をあげればキャンディ・ダルファーか。

もっと率直に言えば、女性にサックスという楽器が似合わないと感じる。
サックスだけではない。
トランペットも似合わない。
管楽器でいけそうなのはフルートくらいか。
これは理屈ではない。
嗜好の問題だ。
剣道と弓道、それに空手の形を除き女の格闘技は嫌いだ。
柔道もレスリングも大嫌いだ。
それよりはだいぶマシだけれど、やはり女性管楽器奏者はキビしい。
若くてかわいい女の子が演奏する場合のみ、なんとかついていけるというだけの事だ。
しかしそんなもの、若くてかわいい女の子なら何をやたって大抵許されるものな。
彼女らは一定期間、絶対食いっ逸れないように最初から出来ている。
たとえ才能の類一切なかろうとも。

ある歌手のヒット曲に「雨○ど×」とかいうクソみたいな歌があり、その裏バージョン「□う△つ☆雨○ど×」でその男はこんな風に言っている。
「女性は器量が良いというだけで、幸せの半分を手にしている」
歌がどんなにクソみたいでも、事実は事実である。
私の見るところ、世の中とは実際いつもそうしたものだった。

器量好しで才能まである場合、一般にこれを鬼に金棒というが、寺久保エレナのアルトサックスがたいしたものであるのは間違いのないところだ。
きっと彼女はこれからも練習し、さらに上達するに違いない。
そして20年後、「北のパーカー」と呼ばれた女子高生は「日本のキャンディ・ダルファー」になっているだろうか。
何かと将来が楽しみである。

ところで先日、車をラングラーに買い替えるかも、という話をした。
これは第二次世界大戦下、米国陸軍に制式採用された軍用車両を始祖とする。
少し軍事オタクな私に向いた車だとちょっと思った。
ラングラーはそれから半世紀以上に渡り、何度もモデルチェンジを繰り返して現在に至っている。
直近では2007年に先代「TJ」をモデルチェンジしたものが現行モデルとなるのであるが、これがなんとコードネーム「JK」と呼ばれているのであった。
オフロードやアウトドアやワイルドなどと言うよりも、ルーズソックスとかプリクラとかの淫行な世界ですね、普通。
これはちょっとアレだなあ、ワタシ的に言うと。













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