(270) Wallflower

wallflower.jpg
No.270 2015.2.20



<Wallflower>





昨年末にリリースされたが、正直なところダイアナ・クラールはもういいやとスルーしていた本作。
なんとなくジャケットも気に入らず、内容もまったく見ていなかった。
大変な失態であった。
これを聴かずに何を聴くのだ、というくらいの全力プッシュ盤です。

収録曲をご覧頂きたい。

*夢のカリフォルニア(ママス&パパス)
*ならず者(イーグルス)
*スーパースター(カーペンターズ)
*アローン・アゲイン(ギルバート・オサリバン)
*言いだしかねて(イーグルス)
*悲しみのバラード(エルトン・ジョン)
*オペレーター(ジム・クロウチ)

あと数曲あるがそれらはどうでもいい。
私にとって埒外の曲だ。
それは人それぞれにあると思う。
あの時、あの人、あの街角。
瞬間冷凍されタイムカプセルに保存された古い記憶。
ダイアナ・クラールの歌声が、忘れかけていたそんな記憶に解凍のスイッチを入れる。
60年代、70年代、中学生や高校生や大学生だった頃に聴いた曲。
心に残る曲の数々をダイアナ・クラールが歌った。
「ならず者」や「言いだしかねて」なんか本当によく歌ってくれた。
既にイメージが固まっているこんな曲は普通ためらいがちだ。
ジム・クロウチの「オペレーター」やエルトン・ジョンの「悲しみのバラード」もありがとう。
よくこれを掘り起こしてきたもんだ。
感心する。

これは彼女の主導で起きたことではないのかもしれない。
きっとプロデューサーのデビッド・フォスターによるものだろう。
だが、ダイアナ・クラールは嫌がらずにやってくれた。
断ることならいつだって可能だった筈だ。
ダイアナ・クラールは断らなかった。
それを私は大切にしたい。
ヤンキース20億のオファーを蹴って広島に復帰した黒田博樹みたいな感じ。
黒田投手の男気に勝るとも劣らない女気じゃあないか。

そうなんだ、いつかこれらの曲を彼女は歌うべきだった。
しかし10年前ではまだ脂っこ過ぎただろうし、10年後ではやはり遅すぎたんだと思う。
50歳のダイアナ・クラールが今歌うべきだったのだ。
彼女はスタンダードを歌う自分に少し飽きていた筈だ。
それらを歌い続けるには既に稼ぎ過ぎていたから。
だからこのタイミングしかなかったのだ。
でも普通やらないよ。
こんな盤が作られ私の手元に届くなんてホント奇跡だ。

二枚組LPレコードや国内盤CD(初回限定DVD付)の約3000円もあるけれど、私は約1800円の輸入盤CDにした。
本作はこれで十分だと思う。
歌詞カードもライナーもダイアナのDVDも私には不要だ。













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Re: No title

グリママさん、おはようございます。

そのトラックもいいですね。
妻もその曲を知っていました。
私と10ccは少し世代が違う。
ちょっとした年の差で「ガツンとくる」曲が違っちゃいます。
不思議なような当然なような。
おもしろいですね。

アローン・アゲインでデュエットしたマイケル・ブーブレもかっこいいです。
ボブディランのタイトル曲は知りませんでした。
どうも正式なアルバムに収録された事がないようです。
息子のジェイコブが「The Wallflower」というバンドをやっていたらしい。





No title

amazonで試聴したら、私のハートにもガツンときたので、ポチっちゃいました!
私的には、アイムノットインラブ!
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