(266) Night or Day

h williams
No.266 2015.2.9



<Night or Day>





ウィリアムス浩子さん。
日本の女性ジャズシンガーで現在私的ナンバーワンが彼女だ。
故岩浪洋三氏が一押しされた。
岩浪さんの評論にいつも賛同したわけではなかった。
でも彼女については完全に同意する。

彼女はブログをマメに更新されるので情報を掴みやすい。
ライブ活動も精力的にこなしておられるが、残念ながら私はまだ生を聴いていない。
伊藤志宏氏(p)とのライブが多く、意外な気がした。
あの shima&shikouDUO の伊藤志宏氏である。
本人曰く「邪魔しないように弾いている」そうだ。

島裕介氏とも接点がある。
2008年のデビューアルバム「From The Musicals」において、「But Not For Me」に島さん得意のミュートトランペットでゲスト参加していた。
島氏を「君」伊藤氏を「ちゃん」付けで呼ぶ彼女は、おそらく現在アラフォー世代であろう。
写真でお見掛けする通りハーフとかではなく、純血の日本種ではないかと思われる。
夫君がウィリアムス氏、ということであるらしい。
彼女の英語の発音が美しい(かどうか英語を解さない者に本当のところは分からないが、少なくともそのように聞こえる)のはそういった事情によるのであろうか。

彼女の歌声がとても好きだ。
前にも言ったことだが、ボーカルは声が好きかどうかがすべてだと思う。
声が嫌いだったらもうどうしようもない。
まあ彼女の歌声が嫌いという人はそういないのではないかと思う。
しかし好みの問題である以上断定はしないでおく。
断定はしないがこういう事もある。
本作の次に私のハードディスクプレーヤーから聴こえてくるのが八代亜紀「夜のアルバム」だ。
清楚なウィリアムス浩子との激しいコントラストにひっくり返りそうになる。
何も八代亜紀さんが清楚にあらずと言っているわけではない(言っているに等しい?)。
因みに彼女、歴としたジャズシンガーで便宜上演歌歌手の看板を付けていたとお考え頂きたい。
「夜のアルバム」はなかなか素敵なジャズボーカルものに仕上がった。
ただウィリアムス浩子さんとはまるっきりの対極に位置するのも事実だ。
どちらがよりジャズっぽいかという事になると、多分様々に意見が分かれるのではないだろうか。



八代亜紀





ウィリアムス浩子さん、発音が美しく(聞こえ)歌声が素晴らしく(聞こえ)、その上彼女は歌が上手い。
音程が正確である。
CDを出しているプロの歌手なら当然だろうと思い勝ちだが、案外そうでもないという話も既にした。
ウィリアムス浩子さん(なぜ浩子ウィリアムスではないのだろう)は今時珍しいくらい私にとって完璧なプロのシンガーだ。
その上彼女のCDは音がいいと言われる。
なんだか褒め過ぎに思われるかもしれないけれど、どれも本当だからしょうがない。
事実、「オーディオアクセサリー」であるとか「月刊ステレオ」「無線と実験」といったややマニアックなオーディオ雑誌が、彼女のCDに注目している。

ただ、この音質について今、私は少し考え込んでいる事がある。
私が彼女の存在に気付いたのは、気紛れに買った「JAZZ VOCAL SHOWCASE vol.1」が最初だった。
日本の女性ジャズボーカルを集めたこのオムニバス盤の最後に、彼女が歌う「A Nightingale Sang in Barkley Square」が収録されていた。
他の方に因縁をつける気など毛頭ない。
しかし申し訳ないが彼女の前の8曲がすべて吹っ飛んだ。

本作のまたしても最後に「A Nightingale Sang in Barkley Square」が、それもボーナス・トラックとして収録されている。
しかしこのトラック、上記とはテイクが異なるのだ。
アラン・ブロードベントのピアノをバックに新たに録音された本作と上記。
どちらが好きか。
私は圧倒的に上記作だ。
それが「音質」なのである。
本作の彼女、なんだか銭湯で歌っているかのような不自然さがある。
リバーブ過剰というか籠っているというか。

ところがリスニングポイントを変えるとこれが改善される事に先日気付き、それでだいぶ考え込んでしまった。
私のリスニングポイントはスピーカーから4mほどの位置だ。
諸々の制約により、これを変更するのは非常に困難である。
この位置から後方約3mにパソコンを置く丸テーブルがある。
この場所で本作を聴くと、本作の音に不満を感じることがない。
リスニングポイントが音質に及ぼす影響が小さくないことくらい私も承知している。
しかし本作のようにシビアに変化するのは初めてのことだ。
そして変化するからと言って、リスニングポイントをそう簡単に変えられるものではない。
困っちゃったな。






jazzvocal showcase















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Re: 再びこんばんは(^^)

文伽さん、おはようございます。

友人のノリシーが「天城越え」をそりゃー上手に歌うんですよ。
この曲を彼女のカラオケで知りました。
ついでに「津軽海峡・冬景色」をリクエストしましたが、
こちらはそんなでもなかった。
素人が演歌を安定して歌うのって相当ハードル高いようですね。
そういえばカラオケにスタンダードもあるけれど、
ジャズをカラオケで歌う人ってみたことないです。
こっちの方が更に難しいでしょうか。




再びこんばんは(^^)

石川さゆりさんは、さすがに近年その歌声に
加齢による衰えがあるように思います。
高音部にかつてのような伸びと力強さがありません。
昔はもっと安定した歌声を聞かせてくれていたように思います。
…でもそれでもやはり素晴らしい歌い手さんですね。
「天城越え」「風の盆」あたりが好きです。

Re: こんばんは(^^)

文伽さん、おはようございます。
今日はお仕事お休みでしょうか?
こちら朝から音楽三昧です。

演歌を歌う人は基本的に歌が上手ですね。
石川さゆり嬢も上手いです。
しかしここだけの話、ほんの僅かですが、
たま~に音程怪しい感じしませんか?
前川清さんとか八代亜紀さんは絶対そういう事ありませんけど。
あと、氷川きよしさんにも時々感じます。
石川さゆり、氷川きよし、このあたりは演歌でもアイドル系ってことでしょうか。

でもわたくし、石川さゆりさんの隠れファンでして。
CD持ってるんですよ。
津軽海峡冬景色、能登半島、天城越えですね。
艶~。
いいです。
50過ぎれば皆演歌。





こんばんは(^^)

私も普段は演歌系はほとんど聴きませんが、
それでも石川さゆりと八代亜紀と前川清は好きです。(^^ゞ
「舟歌」は名曲、というか、もはや芸術品です。

八代さんは丁度このアルバムを出した頃、
NHKのトーク番組などに出演されて、
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」とかを披露されてました。
ニューヨークのクラブでジャズのライブにも
挑戦されていたように思います。
八代さんのお父様がジャズがお好きで、
レコードなど沢山持っていらしたようですね。

あの彼女のハスキーボイスは、唯一無二のもの。
八代さんの『夜のアルバム』、いつか聴いてみたいと思います。
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