(248) RELAXIN' AT 五輪橋

eclypso.jpg
No.248 2014.12.24



<RELAXIN' AT 五輪橋>




名盤請負人トミー・フラナガンのリーダー盤、1977年録音「ECLYPSO」である。
野口久光氏のライナーノーツによれば、ECLYPSOとは日蝕の意であるとの事だが、辞書にはない。
日蝕ならECLIPSEである。
これとCALYPSOを合体させた造語である、と本人が生前語っていたとの証言があり、どうもこちらが正しいように思われる。
No.96登場の1957年録音「OVERSEAS」1960年「MooDs VILLE 9」の後、日本関連盤2枚があるのみで、トミフラにとってやっと5枚目となるリーダー作だった。
西ドイツ(当時)のenjaレーベルによって救済されるまで、トミー・フラナガンという名ピアニストは事実上無視されていた。
それはジャズというものにショービジネスの側面がある以上、仕方のないことであったろう。
トミフラが「名盤請負人」と呼ばれる事に、大きな意義を申し立てる人は多くないと思う。
ただ、それがどういう意味かと言えば、「ピアノ職人」という事であり、別の言い方をすれば「一流サイドメン・名脇役」という事なのだ。
つまりトミー・フラナガンはけしてスターではなかった。
彼のステージを私は京都で見たことがある。
実際地味だった。
例えばハービー・ハンコックに感じたカリスマ性や、オスカー・ピーターソンが発したオーラやエンターテイメントを、トミー・フラナガンに見ることはなかった。

本作を一言で言えば「オーバーシーズを意識したジャズメンオリジナル集」である。
盟友エルビン・ジョーンズ(ds)を迎え、「リラクシン・アット・カマリロ」と自作の名曲「ECLYPSO」を再演した。
サキコロでサポートしたソニー・ロリンズの「OLEO」に始まり、チャーリー・パーカーの「CONFIRMATION」で終わる。
同じenjaレーベルに彼が残した「CONFIRMATION」というアルバムがある。
2007年に出た同CDのライナーノーツに、「ECLYPSO」からの再収録と書かれている「CONFIRMATION」であるが、良く聴けば別テイクなのである。
このライナー氏であるが、実際はニューヨークで録音された本作をミュンヘン録音としていたり、相当いい加減ではある。
しかし、二つの「CONFIRMATION」の違いを見逃したのに無理もなかったとも言えるのである。
そっくりだからだ。
このあたりにトミー・フラナガンの「職人」が見える。

日本は一流の職人をリスペクトする国だ。
だからだろうか「OVERSEAS」が一番売れたのは日本だという。
トミー・フラナガンは日本のジャズファンに最も愛されたジャズメンの一人だと思う。
本作について一つ言っておきたい。
録音があまり良くない。
特にジョージ・ムラーツのベースだ。
当時ベースの音をマイクではなく、ピックアップで録音するのが流行り始めていた。
本作ではそれがあまり上手くいっていない。
ドラムの音もコモって聴こえる。
録音では20年前の「OVERSEAS」に完敗だ。

ところでA面ラストの「リラクシン・アット・カマリロ」は、ラバーマンセッションで錯乱したあのチャーリー・パーカーが書いた曲で、担ぎ込まれたカマリロの病院で大変リラックスいたしました、という曲だ。
実は先日、妻の妹が具合悪くなって入院したのである。
この人物、父親譲りのとても性格の良い女性で、なんとも言えず人をリラックスさせる特技を持っている。
最初は体調が悪そうで心配したが、昨日見舞った姉の言ではすっかりよくなり、ベッドを離れて待合室のテレビで一人、退屈そうに韓流ドラマを観ていたという事だ。
どうやら間もなく退院できそうだ。
良かった、一安心だ。
クリスマスを病院で過ごす事になるが、それで済んで本当に良かったと思う。
だからそれくらいは我慢すべきだ。


彼女に、そして皆さんに、何はともあれ今年もメリー・クリスマス!











小樽7


昨日、小樽へ行ってきました。
雪の小樽駅前。
前を行く謎の女ひとり。




小樽10


お約束のジャズ喫茶探訪・・・









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Re: ♪メリクリ♪

riversideblueさん、おはようございます。

何故か冬に行くことが多い小樽です。
「小樽のひとよ」が頭の中で鳴り響きました。
ご存じないとは思いますが。

行きは結構な吹雪でした。
ところが朝里あたりの海で何やら人影が・・・
なんとサーファーなんですよ、信じられますか?
それも一人二人ではありません。
どうかしてないでしょうか・・・

帰りのJR『快速エアポート』のシートが地下鉄型ベンチシートで、
快適性ガタ落ちでした。
あんな事しちゃダメだなあ。




♪メリクリ♪

義理の妹さん、快方で何よりでしたね。
五輪橋…って…あの五輪橋??
冬の小樽、いいですね
観光客以外、お年寄り以外の女性は小樽では希少なので、気になりますね(笑)
どんなイブをお過ごしですか?
家族のためのおうちディナーを済ませて、
ひとりまったり飲んでまーす(^_^)/▼☆▼\(^_^)メリークリスマス
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