(243) 雨の246

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No.243 2014.12.13



<雨の246>




本作はトランペッター島裕介のデビュー盤にあたる。
現在廃盤となっていて簡単に入手出来ない状況下、当島裕介研究所でもなんとか聴いてみたいと思っていたところ、この度九州のある素敵な女性に送って頂き念願叶った。
ブログに手を出して以来、やってて良かった事など特にない。
しかし今回は有難かった。
先方あまりに遠いのと、私の余生もそう長くあるまい事から、一生お目にかかる機会がない可能性が高い。
もっともこのようなネット社会以前なら、接点などどこにもなかった筈だ。
人と人の繋がりとは不思議なものである。
そしてインターネットもこの国も、満更捨てたものではない。

すっかり気を良くした私は、期日前投票に出かけたのである。
今回ばかりは棄権に傾きかけていた。
なにゆえの選挙かそれもさる事ながら、投票に殆ど意味がなくなりかけていたからだ。
私の選挙区に磐石の地盤を有する与党の世襲議員がいる。
しかるに野党は一本化すら出来なかった。
これでは選挙などやってもやらなくても同じことだ。
野党の大物は、今回も敗者復活の銅バッジを目指しているらしかった。
とても付き合いきれない、と思っていた。

私は個人商店のような会社を営み、あるモノの売買を生業としている。
この「あるモノの売買」にかかる税金がひどい。
一件あたり50万から100万といったところだが、これは利益に対してかけられる税ではない。
儲かっても損しても関係なしに課税されるのだ。
これが仮に年間20件あったら?
もちろん個人の所得税、住民税、それに法人税は別口である。
結果、個人の所得をはるかに上回る額の納税を、私は毎年強いられて来た。
江戸時代の悪代官ですら、五公五民だったというのに。

現在、私の利害を代弁する政党も政治家もこの国にはいない。
だから私は政治的にグレてしまっている。
だが世界を見渡せばもっと酷い国がいくらでもある。
そして選挙権を放棄する事で、私の利益となる事など一つとしてないのだ。
それに競馬を見るなら馬券を買わなくてはつまらないだろう。



国道246号線は東京都千代田区の三宅坂交差点から都心を抜け、横浜を経由して静岡県沼津市へ向かう最も有名な三桁国道だと地元の人が言う。
だが私は見たことも走ったこともない。
有名かどうかを勝手に決めてはいけません。
”有名な国道230号線”をご存じか?
「雨の246」、このタイトルからついでに思い出した「中央フリーウェイ」についての、これも「ある素敵な女性」の考察がある。
「中央高速ってあんな夢みたいな景色じゃないわ。ラブホだらけでとても歌になんかならない。だから私ユーミンは天才だと思ったの」と、”有名なのりしー”がかつて語ったものだ。
そういえば昨日誕生日だったね。
ちょっと遅くなったけれど、Happy Birthday!
お互い還暦がせまって来た。
だけど、もう暫くテニス頑張ろう!

ところで島裕介は慶応ジャズ研の出だった。
彼は恐らく一般入試で慶応の理工学部に入り、院まで出て松下電器に就職したエリートだ。
だが島さん、ジャズを忘れることが出来なかった。
松下電器にテニス部はあっても、ジャズ研はなかったのかもしれないが、それならそれで社会人のバンドでトランペットを続ける道が当然あった筈だ。
しかしそのようなヌルいやり方を潔しとせず、島さんは3年で退社しプロを目指した。
私の計算ではそれから3、4年を経過したのち、本作が世に出たと思われる。
もう既にいい歳になっていた。
ひょっとしたら家族がいたかもしれない。
己を通すその変わり、彼は現実を見通した自己プロデュースを選択したのではなかっただろうか。
音楽で食っていくために。
複雑な難しい曲を書くことも、恐らく彼ならいくらでも出来る筈だ。
だがそんなものが売れる筈がない事、そして何より美しくない事を理解していたし、同時にどのように音を使えば聴衆のハートをつかみ動かす事が出来るかも、あわせて島裕介は熟知していた。
それから彼の音楽は自ら定めたルールに従い、ブレる事がなかった。
それが島裕介の正義であり、まさに「確信犯」であった。


この記事があと三つ後ろにずれたなら、本作と数字が揃ったなと、あとで気付いた。










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