(236) 共に去り逝かむ

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No.236 2014.11.28



<共に去り逝かむ>




某局のニュースを見ていたら、出し抜けにオーディオの話題それもハイレゾの話へ。
HIGH - RESOLUTION(高解像度)、略してハイレゾである。
話には聞いているが音を聴いたことはない。
番組リポーターがソニーのスタジオへ赴き試聴、「聖子ちゃんが目の前でボクだけのために歌っている」ようなのだとか。

最近あまり言わなくなったがハイファイという言葉もある。
HIGH - FIDELITY(高忠実度)の略で、ハイレゾよりもずっと馴染み深い。
1950年代にLPレコードが登場すると、表といわず裏といわず「Hi-Fi」と大書したものがいっぱいあった。
1956年・57年録音盤をカップリングした本作CDも、元々は「オスカー・ペチフォード・イン・ハイファイ」である。
ハイファイセットなどというコーラスグループもいたが、オーディオ界では次第にこのハイファイを使用しなくなり、ハイエンドに取って代わる。
ハイエンド・・・地獄の沙汰も金次第感がハンパなかった。
それが今、ハイと言えばレゾである。

「今まで聴いていたCDは、原音全部ではなく、必要な部分のみを記録していました。
音の一部を大幅に削除していたのです」
これ、誰が言っていると思います?
ソニーのホームページ編集子なのである。
なんだとぉ!
そもそもCDを開発したソニーである。
お前がそれを言うのか!
さらに「ハイレゾは音の量が違うんです!音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力が段違いなんです」と続く。
CDを大量に所持する我々ユーザーの立場をどうしてくれるのだ。

ご承知の通り、CDに記録された情報に20kHz以上の信号は一切ない。
スパッとカットされているのだ。
これは人間の能力が20kHz以上を感知できないからで、聞こえないならカットでいいよね、とそのようにCDという規格は開発時に枠をハメられている。
ところが、と冒頭の番組。
聞こえていない20kHz以上の音も当然の如く自然界に存在し、音波としての振動がそれ以下の音域に影響を与えている、と言うのである。
リポーターが次に向かうのはどこかの大学の実験室だ。
同じ音源を二種類聴く。
20kHzでカットしたCDバージョンと、青天井に上まで出したハイレゾバージョン。
被験者の様子を脳波で観察する。
すると後者に「安心」とか「快感」の要素が明らかに顕れているというのである。

「ハイレゾは情報量がCDの6.5倍です。
ハイレゾ音源はインターネットで購入します。
音楽配信サイトからダウンロードします」
あっそう、もうわかった。
何度でも言うが、如何ほどに音が良かろうともそれはダメ。
私は絶対関わらない。
滅び行くパッケージメディア、LPレコードやCDと共に我命運尽きて結構だ。

尚本作、ベーシストのリーダー作でありながらもスウィング系ビッグバンドものという、ちょっと変わった盤である。
ジジ・グライス、ベニーゴルソン(57年セッションのみ)がアレンジャーとなっている点が大きい。
57年セッションでは、同年ブルーノートに吹き込んだ「アイリメンバー・クリフォード(リー・モーガン1557)」のオーケストラ版を収録。トランペッターにアート・ファーマーを起用している。
ハープが入っていたり、サヒブ・シハブ(brs)が顔を出したりとアレンジャー、飽きさせないように色々頑張った。
しかしハイファイ度普通、56年セッションの方はモノラル録音である。








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