(235) 夢見る頃を過ぎても

夢見る頃を
No.235 2014.11.27



<夢見る頃を過ぎても>




タイトル曲「When I Grow Too Old To Dream」が好きだ。
邦題「夢見る頃を過ぎても」がまたいい。
20年前の日本で同名のドラマを放送していたようだが、その頃の私は非常に多忙でテレビを見る暇がなく、そのドラマの事をまったく知らない。
知らないがどうも、この曲をテーマに使ったのではなく、タイトルのみ拝借したのではないだろうか。
この曲が作られたのが1930年代の事であり、著作権もすでに消滅していたのだろう。
作曲者をシグムンド・ロンバーグといい、「朝日のようにさわやかに」が有名である。

本作はソニー系の日本のレコード会社、BMGファンハウスへハリー・アレンが吹き込んだものだ。
この頃ハリー・アレンは同社と専属契約をしていた。
しかし、人気があったかと言えば、あまりぱっとしなかったように思う。
ルックスだろうか。
どうもポチャッとしていてジャズっぽくない。
加えて表情に強い意志や自信が感じられない。
彼の演奏、特に音がいいだけに惜しい。
この世代のテナー奏者といえば、ほぼ例外なくコルトレーンの影響下にあった。
メカニカルで理屈っぽいテナーばかりの中で、ハリーアレンはもっと古典的な、例えばコールマン・ホーキンスのような吹き方をしていた。
本人はスタン・ゲッツを信奉していたようだが、私にはそのようには聴こえない。
サブトーンを効かせた古き良きスウィングテナーだ。

レイ・ブラウン(b)
ハーブ・エリス(g)
ジェフ・ハミルトン(ds)

以上が本作のパーソネルで、お気付きの通りピアノレスだ。
しかもハーブ・エリスはゲスト扱いであり、4曲のみの参加となる。
残りはテナー、ベース、ドラムのトリオだ。
どこかで聴いた感じだと思った。
ソニー・ロリンズがブルーノートでのラストレコーディングとした、ビレッジバンガードライブ(1581)と同一だったのである。
私は普通にピアノがある方がいい。
せめてハーブ・エリスにフル参戦してもらいたかった。
どうも間が持てないというか、音に隙間が出来てしまうのだ。
その点タイトル曲にはしっかりギターが入っており、安心して聴いていられる。
本作で私が聴くのはこれ一曲のみだ。









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