番外編 ㉜ 島裕介ライブ Ⅱ

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<番外編 ㉜ 島裕介ライブ Ⅱ>




島裕介のライブ二日目。
ピアノの伊藤志宏氏との「Shima&ShikouDUO」である。
今日は4人を動員し会場の「のや」へ向かう。
不思議な店だった。
ライブ会場と飲食スペースが完全に分離されている。
夕方6時店に入り、先ずは食事を済ませる(しかない)。

店内に「海を見下ろして」が流れていた。
ああ、ライブに備えて島さんのCDを流しているな、と私は思った。
だがよく聴けばどうもいつもとテイクが違うようだった。
これは本番に備えたリハーサルであったと後で知る。
ライブ前から「生音」を聴いていたことになる。

非常に不本意な内容の飲食を済ませ、廊下伝いに隣接されたライブ会場へ向かう。
40席ほどの椅子が並べられている。
食卓テーブルで使う飛騨の家具的木製の椅子である。
これに2時間も座るのか。
他の選択肢はない。
じっと我慢するしかないのだ。

満場の客。
若い。
そして女性が多い。
数えたら男は8人、若い女性が25人、若くない女性が5人だった。
若くない女性のうち3名は我が方の関係者だから、圧倒的に若い女性の比率が高い。
どうしてこういった構成になるのだろう。
何らかの理由がある筈だ。
観察していて分かった。
その多くがShima&shikouの知人であるらしい。
残りは多分、どこかの大学のジャズ研などではないだろうか。
客席に昨夜共演の女性ピアニストを発見した。
少し遅れてベーシストもやってきて、私の前に座った。
今夜の聴衆はジャズの非常にコアな部分にいる人たちだ。

演奏された曲の殆どすべてが、当然だがShima&Shikou名義で出ている4枚のアルバム、「雨の246」「ROAD TO THE DEEP NORTH」「Poetry」「呼吸」からのものだった。
一曲一曲の演奏がやたら長い。
だから曲数が少なくなった。
ライブには有りがちなことかもしれないが、今回そうなった原因は伊藤氏の長いソロのせいだ。
彼の技術は素晴らしいと思う。
もしかしたらそれを聴きに来ているピアニストが多数いた可能性がある。
だが私は違う。
評論家でも何でもない素人に過ぎず、ピアノすら弾けはしないが私ならこう言う。
「うまいね、でもそれがどうした?」
ミュージシャンズ・ミュージシャン、フォー・ミュージシャンズ・オンリー。
あなたがやっているのはジャズではないのか?
いいですか、ジャズはポップスだ。
大衆の音楽だ。
優れた大衆音楽は必ず売れる筈である。
どうです?売れますか?
売れなくて結構、それにジャズでもない、ポップス?帰れ帰れと伊藤氏は言うに違いない。
それは彼が作るオリジナル曲に良く顕れている。
ただ小難しいだけ。
演奏含め一人よがりなのである。
少し面白いのは話(MC)のみではないか。

島さんがこれを読む可能性がなくはない。
そうなれば、島さんとはもう良好な交流を保てないだろう。
だったらついでにもう一つ言っておく。
島さん、「Shima&ShikouDUO」はもう止めたほうが良いよ。
本人たちが一番わかっていると思う。
良く言う「方向性」が、今や全然違ってしまっている。
だから二人のライブが「久しぶり」の事になり、最後のCDから2年経過しても新譜が出ないのだ。
このチームのリーダーは島さんの筈だが、既に島さんのコントロールが利かなくなっている。
昨夜私がリクエストした島さん作の名曲「海を見下ろして」をこの日演ってくれた時、伊藤氏はこう言った。
「そんな曲もあったな、案外野郎がリクエストするんだよなこれ。オレなら断るけど」
この不遜な発言はあながちジョークとは言えないものだった。
少なくとも慶応ジャズ研の後輩が先輩のオリジナル曲に関してする発言として、普通許されるものではなかろう。

今回のライブを私は相当楽しみにしていた。
それはあの「横浜 ちぐさ」での島裕介が記憶に焼き付いていたからだ。
私は揃えたCDから「私的島裕介スペシャル」をこさえ、毎日これを聴いていた。
それは以下のようなラインナップです。
もちろん伊藤氏のオリジナルは一曲も入っていない。



1. 海を見おろして
2. 椰子の実
3. ラルゴ
4. 酒とバラの日々
5. オーバーヒート
6. 黒いオルフェ
7. ROAD TO THE DEEP NORTH
8. この道
9. 男はブラック
10. インク・ブルー・ラプソディ
11. クラブR
12. ふるさと
13. 湯気の中で
14. 素晴らしき世界
15. おどりば
16. チュニジアの夜
17. Happy Birthday To You
18. 碧い春
19. イパネマの娘





最後に、これからも更なる活躍を願っています。
本日の千秋楽、私も行くつもりであるが、もうリポートは書かないかもしれない。



















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Re: こんにちは(^^)

文伽さん、こんにちは。
今日は休日を楽しく過ごしておられるでしょうか。

島裕介という男は勘違いしていません。
そこが偉いなあと、私が一番感心するところです。
先ほど会いましたが、私の言いたい放題(読んだかどうかわかりませんが)に立腹した様子もなく、にこやかな対応でした。

「良い音楽に出会ったら、人にもそれを伝えたくなります」
異議なし。
文伽さんに全面的に同意します。
私は残念ながら「良い音楽」を作る能力がないので、
せめてそんな力を持った人に、及ばずながらご尽力させて頂きたくなります。
「良い音楽に出会ったら人に伝える」まさしくこれに尽きます。
それ以外に私に出来る事など何もありませんから。

島裕介のライブ、行ってみてください。
そして文伽さんの感想を聞かせてください。


Re: ライブ三昧ですね

まさしく、おっかけです。

勝手におっかけといて、文句ばかり言ってるんだから、
島氏もあきれているでしょう。
さっき会いましたが、あきれていても大人の対応でした。
一回り以上若いのに、向こうがずっと大人。

ところでGOLDSTONEは出演ですか?

こんにちは(^^)

島裕介ライブⅠ、Ⅱの記事、興味深く読ませて頂きました。
何と云いますか…色々ミュージシャンの間でも
意識の違いがあったりして、
ライブをどうプロデュースすべきか、難しいものがありますね。

でもバロンさんの云われる通り、
仲間内で喜んでいたり、悦に入ったりしている雰囲気は
閉鎖的で良くないように思いますね。
やはり聴衆あっての音楽なのですから。

以前私がブログにクラシック音楽に関する記事を書いた時、
クラシックの演奏家もYouTubeとか利用してプロモーションすればいいのに、
ということを書きましたら、クラシックファンと思しき方から
「貴方が心配しなくても良いものはちゃんと残っていきますよ」
というコメントを頂きまして…。(^^ゞ
まぁ…それはそうなんでしょうけど、何と云いますか、
解る人だけ解ればいいのよ、みたいな妙に上段に構えた考え方に
なんだかなぁ…と首を傾げたのを覚えています。

私は良い音楽に出会ったら、人にもそれを伝えたくなります。
ミュージシャンの側も自分のやっている音楽を愛し自信を持っていたら、
より多くの人に聴いてもらいたい、と思うことが
自然なことではないでしょうか。
その際に、いかにすればより聴いてもらえるようになるのか、
その戦略を練ることは当然のことですよね。

島さんにはぜひ、
マイナー意識に凝り固まったミュージシャン仲間に縛られることなく、
良い意味でのメジャー意識を持って活動して頂きたいですね。

…長文失礼いたしました。(^^ゞ

ライブ三昧ですね

2年前の、のやでのduoの動画を見てみましたよ。
海を見下ろして、たおやかで、素敵な曲ですね。
Jazzの定義ってなんなんでしょうね。
何か聞くときに、必ずジャンルわけしてしまう自分に気がつきました。
ソロの応酬でお腹いっぱいになることはありますよね(^-^;
引き立てる演奏ができるミュージシャンをいつもすごいと思います。
何か、レベル違う話でスミマセンが(^^ゞ

ところでJamcicaって、ずいぶん賑わっているお店なんですね!
あのへんは、よく、通ります(^_-)
今日もですか?
おっかけ楽しんでいらしてください(*^^*)
私は今日はgoldstoneいってきます(^^)ノ
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Author:バロン ド バップ
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