番外編 ㉜ 島裕介ライブ Ⅰ

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<番外編 ㉜ 島裕介ライブ Ⅰ>




島裕介がやって来た。
私は友人六人を誘い、ライブハウス「JAMSICA」へ足を運んだのである。
会場満員。
補助椅子まで動員された。
この日の出し物、「山田丈造カルテット feat.島裕介」ということで、島さんをゲストに迎えた2トランペットのクインテットであった。

山田丈造カルテットの面々は島さんより一世代若い。
同じトタンペッターとして島さんと比較されてしまうリーダー多少緊張気味であったが、次第に開き直り、島さんを中心に大ハードバップ大会を繰り広げた。
我々以外に来ていた人たちの素性無論わからない。
若者が多かった。
彼らは楽しんでいかれただろうか。
私が心配する事でもないのかもしれないが、こちらのグループでいえば楽しんでもらえたと断言できるのは、私含め半分だと思う。
演目が少々マニアックだった。
「え?あれで?」とミュージシャン側は言うに違いない。
だが来場者全員がジャズファンだと考えてはいけないのではないか。
友人一人爆睡、これが何より雄弁に現実を物語っていた。

島さんはそれを知っている。
故の「名曲を吹く」二作だったのである。
先ずは聴いてもらう、ファンになってもらう事が必要だ。
昨夜誘った友人の大半が恐らくリピーターにならないだろう。
「それで結構、わかる人だけ聴いてくれ」
そう言いたい気持ちは理解できる。
でもそれでは店がもたない。
満席だったのであれば問題ないのでは、という声が聞こえる。
だがあれは恐らく島さんの営業努力によるものだ。
ジャズを扱う大半のライブハウスが苦境に立たされている。
こらえきれずに店を閉めてしまう。
それではミュージシャン自身がプロとして生活していけない。
結果としてこの音楽が衰退していくだろう。

難しいところだが、せめて半分、ジャズファンでなくとも聴いたことのある曲をやってくれないか。
そしてあとの半分が、島さんのオリジナル諸作のような美曲なら、誘われて一回だけ義理で来たという人たちがジャズファンになっていく可能性がある。







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