(229) トリビアの泉

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No.229 2014.11.13




<トリビアの泉>




フランス人ピアニスト、エリック・テリュエルのデビュー作「Traboules Pursuit」。
本作を輸入したガッツプロダクションは、これを「Sidewalk Chaser」と改題した。
ガッツプロ、ポーランドなどの東欧ジャズを扱ったが、取っ付き難く売れなかった。
そこで起死回生策「ピアノトリオ万歳シリーズ」に打って出た。
本作はシリーズ第三作である。
原題「Traboules Pursuit( トラブール パスート)」ではなんだかわからない。
故ヤスケンさんがライナーに書いておられるが、Traboulesという単語はフランス語の辞書にも載っていないという。

だが、調べれば出てくるものだ。
Traboulesはエリック・テリュエルの出身地リヨンの旧市街に500年前からある、屋根のある小路だという。
複数の建物内を通る抜け道というか、路地裏のようなものだ。
Pursuitは英語・フランス語共通の単語で、「追跡」のことだから、「Sidewalk(歩道)Chaser」というのは一見ほとんど同じ意味に思える。
ただ、不思議な事にガッツプロがわざわざ改題したタイトルであるが、ガリ版刷りに毛の生えた程度の粗末なライナーにちょこっと載っているだけで、ジャケットのどこにも反映されていない。

一方「Trivial Pursuit(トリビアル・パスート)」というアメリカ発祥の大ヒットしたボードゲームがある。
双六のようなもので、サイコロを振り盤を進む。
進んだポイントで出されるクイズを解くことが出来れば、更に先へ進むというものだ。
トリビアルとはラテン語で三叉路の事であり、転じてありふれた事、更に雑学を意味した。
それはTRIが大学の基礎教養科目七つのうち三学(トリウィウム/文法・修辞・論理)であり、他の四科(クワドリウィウム/算術・幾何・天文学・音楽)よりも下らないとされたからだ。

「Traboules Pursuit」というのはもしかしたら、「Trivial Pursuit」のフランス版ではないだろうか。
もしもそうなら、「Sidewalk Chaser」の改題では意味を成さなくなる。
というような「トリビアの泉」的薀蓄など、この際まあどうでも良く、私がここで一番注目してもらいたいのは、本作収録の「ブルー・ランタン♯26」である。

こんなにかっこいい曲があまりにも知られていない。
エリック・テリュエルを一言で言えば「知的なピアノ」ということになる。
彼の一番いい所、一番おいしい所がこの一曲に凝縮されている。
寺島靖国師匠の「JazzBar 2014」が間もなく出る頃だ。
何故この曲がJazzBarシリーズ過去13枚に採用されることなく、打ち捨てられて来たのか私は理解できない。
1999年フランス録音。
ピアノトリオ絶対の推薦曲である。

ところで、中田ヒデと柴咲コウの話、あれは本当なのか?
過去に色々話題もあったが、あれは陽動であって実は中田氏、女に興味がないのではと思っていたのだが。








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