(24) ホット ハウス フラワーズ 優秀なジャズならざる者

ウィントン
NO.24 2011.12.6




〈ホット ハウス フラワーズ 優秀なジャズならざる者〉





ウィズ・ストリングス、ヒモ付きである。
父であるピアニスト、エリス・マルサリス氏が、尊敬するウィントン・ケリーに因んで名付けたとされるが、長男ブランフォードの立場はどうなる。
しっかり者で出来の良い次男坊に、優秀ならざる長男は嫉妬するのである。

私はクラシックも出来るジャズミュージシャンであると本人が語ったというが、ウィントンについて良く言わない意見があるのは理解できる。
才能あるバーチュオーゾ(必ずしもジャズメンではない)が、ジャズを上手くやってみせる、という臭いが確かにあり、それが殊更巧妙になされている事に対する反発は当然あるだろう。
だが、それが悪いか?
音楽的に優れている場合には一定の評価を与え受け入れる、それくらいの度量がなくてどうするのだ。
フュージョン旋風ですっかり道を誤ったジャズを軌道修正し、正しく歩めと諭したのはこの男だったのだ。
今更ジャズに昔日の輝きが戻るとは誰も思ってはいまい。
熱かった日々はもう二度と戻らない。
ジャズは最早伝統芸能となったのである。
であれば、伝統芸能ジャズの正確な継承者ウィントン・マルサリスの存在には十分意味があるのであり、得難い貴重なミュージシャンであると尊重すべきだ。

さて、積年の懸案事項であったLP-12のターンテーブルシートを、このたびカーボン製の社外品に換装したのである。
LP-12付属のシートときたらペラペラした極軽いフェルト製品で、
冬になると静電気によってレコード盤と密着してしまい、
盤を上げると一緒にくっついて来るような情けないモノだ。
こんなシートはやめてしまいたいところであるが、
合金製のターンテーブル外縁が高くなって全体が盆地のようになっているものだから、外す訳にもいかず困っていた。
それと比べたらこのカーボン製シート、盆地にピタリと納まり非常に見栄えもよろしいと私は喜んだ。
しかしながら、レコード盤との接着状態を横から見てわかったのだが、レコードという物は中央のレーベル部分が微妙に一段盛り上がっているものだから、完全な平面に置けば接触するのはこのレーベル部分のみとならざるを得ない。
したがってどのように高価な材料を使用しようとも、
ただの平面では再生中盤とほとんど接触しない、という事態が起きるているのだ。
つまりレコードの溝部分は空中に浮いた状態で針が溝をなぞっている状態である。
本当なら、そうしたレコードの形状に合わせてセンターレーベル部分を削らなければならなかった筈だ。
志が低いと言おうか、これでは数万円もの投資に見合う効果があるとはとても思えず急に悲しくなった。













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