(224) ACOUSTIC GUITAR

acoustic.jpg
No.224 2014.11.3



<ACOUSTIC GUITAR>




前回ロマーヌをアコギベスト3と言った後で、このCDを思い出した。
アコギのオムニバス盤で、非常にお買い得感がある。

店頭で「捨て曲なし」のポップフレーズを時々見るでしょう。
逆に言えば殆どのCDに「捨て曲」がある事になる。
いや、あるどころではなく、ほとんど、中には全部そうだという盤も少なくない。
「捨て曲なし」、これを書く店員さんも複雑な心境なのではないか。
オムニバス盤やベスト盤にすら個人的に「捨て曲」があるのは、各々好みの違いがあるという事だけだろうか。
予算的制約の結果、というのがないか気になる。

私は結構なアコギ好きで、ACOUSTIC GUITAR の文字を見るとつい購入してしまう。
それでも当たりは1枚につき1、2曲で大抵変りなし。
その点でこの盤は宝庫だった。
<No.184>のラリー・カールトン「SAPPHIRE BLUE」を15曲目の「TAKE ME DOWN」で発見した。
天野清継の「AZURE」はJTのCMでヒットしたナンバーだ。
アル・ディ・メオラ「TANGO」、横田明紀夫「MY LITTLE SUEDE SHOES」、アーニー・クルーズ「NA PALI SLACK」等々捨て曲なしとは言わないけれど、愛聴曲満載。


ギターに張る弦が、大きく分けると二種類ある。
ナイロン弦の所謂クラシックギターの事を、私はあまり知らない。
中学の時にヤマハ製を買ってもらったきりである。
「禁じられた遊び」がなんとか弾けた。
半世紀近い昔話になる。
母に買ってもらったヤマハのギターは6000円だった。
ギターが欲しくて堪らなかったので、はっきり覚えている。
念願のギターを手に入れて、それはそれは嬉しかったからだ。
しかし、クラシックギターは残念な事に、冷静になればどうもあまりかっこ良くなかった。
目指すところが違うというか。
何しろ立って演奏すると「東京ロマンチカ」の鶴岡雅義に見えるのが悲しくて。
おまけにネックの幅が広いため、五、六弦を親指で押える形で「F」や「B♭」のコードを押さえられない事にも間もなく気付き落胆した。

スチール弦ならマーチンD-45か、ギブソンのハミングバードだろう。
今でも何十万、ビンテージ物なら百万の単位だが、1ドル360円の時代にはとんでもない類の代物だった。
実際に売られている現物を見た事すらない。
レコードで聴くのみだ。
コードを弾くとボローンと鳴らず、ジャリーンと音がする。
それを「ジャリジョリーン」と表現した高校の同級生がいた。
その男ミック・ジャガーのファンで、当時私の従妹と付き合っていた。
高校時代に飲酒と自転車泥棒で二度停学処分をくらいながらも、最近名前で検索したところ京都大学を出て全農の役員になっていた。
似ても似つかない風貌となっていたが、間違いなく眼差しがあの男だ。
多分、間もなく退職するのではないか。
その後も東京に残り、こちらへ帰って来る事最早あるまい。

40年以上も前の話だが、その男がバファロー・スプリング・フィールドのレコードを買いそして気に入らず、私に半額で買わないかと持ちかけて来た事があった。
その盤「AGAIN」は今でも無傷で手元にある。
私は「AGAIN」でニール・ヤングやスティーブン・スティルスを知った。
彼らが使用するギターがマーチンとかギブソンであり、エレキギターならフェンダーでもあった。
そういったものは、現実離れの神々しい存在だった。
ドン・マクリーンとかジェームス・テーラーとか石川鷹彦とかの、別世界の人が持つ物と思っていたが、昨今では結構アマチュアの学生なんかが弾いていたりするので呆れる。
ルイ・ビトンやシャネルが、JKに不釣り合いなのと同じ理屈なのだが。








スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
音楽がある限り

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
"Count" Basie