(218) DEPARTURE BAY

the girl in the other room
No.218 2014.10.21




<DEPARTURE BAY>





1964年生まれのダイアナ・クラール、今年なんと50歳になった。
これでは私が歳を取るのも、甚だ尤もなのだ。
ジャズシンガーで一番売れたのは間違いなく彼女だろう。
一番は「THE LOOK OF LOVE」か。
売上げ140万枚だという。
ジャズ関係で聞いたことのない数字だ。
他にアルバムが10枚以上ある筈で、総売上はいったいどんな数字になるのやら。

数えてみれば私は、ベスト盤を除くほとんどのアルバムを持っていた。
好きで集めた覚えのないまま、いつの間にかこれだけ揃っていた。
それが単独アルバムの売上げ140万枚の理由かもしれない。
特別にファンである自覚を持たない者にも買わせる力というか。
特別ファンでも何でもないが、私が一番気に入っているのが本作「GIRL in the OTHER ROOM」だ。
これも売れた。

それまでスタンダードばかり歌っていた彼女が、突如オリジナル曲を作った。
そればかりか、ジョニ・ミッチェルの「BLACK CROW」やトム・ウェイツの「TEMPTATION」まで歌った。
彼女に何が?
2003年、エルビス・コステロと結婚したのだ。
本作は翌2004年の作品である。
夫の影響が大きかった言われている。

トミー・リピューマからプロデューサーをTボーン・バネットに変更した、最近の「GLAD RAG DOLL」なんかよりずっとこっちの方がいい。
だいたいあのジャケットはないでしょう。
あの時点で48歳の筈だ。
フンベツは働かなかったのか。
誰か止める者はなかったのか。
あの格好でステージに出てきたらどうするんだ。

それはないと思いたい。
それにしても本作でこれだけの作曲力を発揮しながら、後が続かないのは何故だろう。
自分の能力を客観的に評価出来ないのだろうか。
それなら分からないでもない。
灯台下暗しと言うが、自分の事は以外に見えないものだ。
我が国の俳優にもいるでしょう。
作曲?ギター?歌?まあ止めとけ、ってのが。
そういうのに比べたら、ダイアナ・クラールの仕事は素晴らしい。
特に本作収録の「DEPARTURE BAY」である。
これには参った。

歌お上手、作曲素晴らしい。
それにダイアナ・クラールはピアノも一流である。
その腕を買われ、当ブログNo.103にてポール・マッカートニーにピアニストとして雇われているのが彼女だ。
世の中には凄い女がいるものだ。
ただ、自分の事は見え難いとしても、歳相応という事もどうかお考え頂ければと思う次第です。

ところで、たった今ささやかな朗報が舞い込んで来た。
倅が教員採用試験にやっと合格したらしい。
これで私もいよいよ思い残す事がなくなって良かった。
人それぞれに、様々な「DEPARTURE BAY」がある。
人生、何時だって人それぞれだ。












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Re: こんばんは(^^)

文伽さん、ありがとうございます。
これにて、あとは音楽聴いてワイン飲んで余生を送ろうかと。

ダイアナ・クラールは夫とどちらが、と言うくらいの大金持ちですね、きっと。
売れても不思議なしですけれど、本当の事を言うとどうしてそこまで?
の疑問も少しあります。
彼女は良いシンガーですが、彼女だけじゃないのにね。

Re: ダイアナ・クラール

MKさん、おはようございます。

ダイアナ・クラール、実物は相当身体がゴツいようです。
腕力にものをいわせてピアノをゴンゴン弾きます。
カナダのジャスティン・タイムというマイナーレーベルからデビューした時は、
三分の一はピアニストとしてトリオで演ってました。
実はその時、くらーい曲(歌なし)を一曲自作もしております。

こんばんは(^^)

息子さん、教員採用試験合格おめでとうございます。
バロンお父さんもご安心ですね。

それにしてもダイアナ・クラール、
ジャズアルバムで140万枚の売上ですか。
スゴイですね。
エルビス・コステロの奥さんだということも、
初めて知りました。(^^ゞ

ダイアナ・クラール

ダイアナ・クラール、youtubeでググって聴いています。
アンバートンを思わせるようなバラードから、明るい曲まで、
お上手って云って良いのか判りませんが、良いですね。
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バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
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