(22) I'm Still Here

北川
NO.22 2011.12.4




<I'm Still Here >





北川氏がベースを押してニューヨークと思しき街角をやってくる。
ウィムス・オブ・チェンバースのように。
だがあまり絵にならない。
日本人は損だなあ。
これだけのベース弾きなのである。
気の毒な話だが、ベースが弾けるだけマシというものだろう。
多くの日本人は才能があるのに絵にならないと嘆いているのではない。
才能がないのに絵にもならない、ときては存在そのものが殆ど意味のない落書きのようなものだ。
もちろん、私自身が落書きの一つである。

先日のこと、高校の先輩でテニス仲間のMさんと飲んだのである。
Mさんは大学卒業後オーストラリアへ渡り、会社を興して成功した。
そして55歳でリタイアして向こうの大学院に学士入学し、立派に卒業したという。
現在63歳、人生を楽しんでいる様子だ。

そんなMさんは今年、二つの地震を自分の目で見た。
まずニュージーランド地震の時、まさにクライスト・チャーチにいて、37歳の恋人(白人女性)とテニスをしていたらしい。
ほぼ一カ月後の東日本震災では素早く現地入りし、Mさんは自転車で野宿しながら三週間に渡り被災地を周った。
これで自信をつけたMさん、これから主に自転車で世界各地を巡る旅を始めるようだ。
羨ましい老後のありようだ。
もちろんMさんは努力されただろう。
だが誰もが努力すればプロ野球選手になれる訳ではなく、プロのミュージシャンになれる訳でもない。
Mさんの今日を作ったのは主に資質だ。
彼を間近に見ていると、それが良くわかる。
今更改めて言ってみても仕方のない話しだが、ではそういった資質を持ち合わせなかった者はいったいどうすれば良かったのか。
しみじみそう言いたくなる話ではあった。

I'm Still Here...
 










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