(199) 残すべきもの

night lights
NO.199 2014.9.25



<残すべきもの>




ついに出たか、というほどの有名盤。
B面のPrelude in E Minor (ショパン作)が、かつてFM番組のテーマ曲に使われたので、覚えておられる諸兄も少なくないだろう。

A面冒頭のタイトル曲でのジェリー・マリガンは何ゆえかピアノを弾いている。
続いて大好きな黒いオルフェ(カーニバルの朝)と、終始大人な感じでくる。
いいなあ。
これほど秋の宵に合う盤がまたとあるか、というくらいのベタな演奏満載である。
そもそもバリトン・サックスの音色がすでに、季節感たっぷりの汁だく状態だ。
かと言って腕達者たちの演ることだから、安いムード音楽になどけっしてならない。

手元に二枚の「NIGHT LIGHTS」がある。
一枚は学生時代最初に買った国内盤で、もう一枚は後年オリジナルを見つけて買ったものだ。
オリジナル盤といっても60年代の、それもメジャー盤(フィリップス)であるから大したことはない。
数千円だったと記憶する。
だが、持っているだけで嬉しい。
ジャケットの発色が全然違うのだ。
そして最大の差、写真は再発ステレオ盤だが、オリジナルはモノラル盤なのである。
ただし聴くのは年に一度。
さすがに繰り返し聴けば飽きてくるからだ。
こういう盤はそれでいいと思う。
飽きるなんてもったいなくも申し訳ないから。

昨日あたりはだいぶ弱気になり、私なんかどうせと、残せるものなんてワインの空き瓶くらいのものだと、すっかりうらぶれていたがそうだ、レコードがあったのだ。
扱いに注意すれば孫(いないけど)の代にも十分残せるのがアナログレコードだ。


まだ見ぬ孫の代であるが、どうも色々申し訳ない事態もレコードと一緒に残してしまいそうだ。
国家財政もそうだが、それよりもっと深刻なのが地球環境の悪化だ。
未だ色々な事を言う人たちが居て、素人にはどれを信じて良いやら判断つきかねる状態ではある。
しかし、どうも今より良くなってはいないと考える必要がありそうだ。
予想というのは常に結構いい加減なものであったし、なってみないとわからん、というのが正解なんだろうが、仮に今マスメディアが盛んに煽っている気象環境の変化が現実に起きれば、それはもうただ事である訳が無い。

2050年、私の街で秋のお彼岸の気温30度以上が普通になるというのだ。
その時東京あたりでは35度を超えている。
では「暑さ寒さも彼岸までは過去の話」となっているか。
いや、そうではないと言うのである。
7月8月は40度以上が普通になり、お彼岸の35度で「だいぶ涼しくなりましたね」と、時候の挨拶は昔通り交わされる。

同時に、もっと南ではどんな事になっているだろう。
干ばつによる砂漠化だ。
100億に迫る人類の食いブチを、地球は賄いきれなくなるのではないか。
そうなれば当然食料の争奪戦が起きる。

伊勢湾台風並の巨大台風が普通になり、日本に壊滅的な被害を繰り返し与えるともいう。
あくまでもこれらは今のところの予想だ。
繰り返すが、実際はなってみなければわからない。
だがもし・・・

なんとかして、孫に残すのはジャズのオリジナル盤だけにしておけないものか。








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