(189) カナダからの手紙

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NO.189 2014.9.15



<カナダからの手紙>




現在カナダ出身の売れっ子女性ジャズシンガーが複数存在する。
ダイアナ・クラールが超有名だ。
カナダの美空ひばり、ニッキ・ヤノフスキーが2010年のバンクーバー五輪で国歌を歌った時、彼女は16歳だった。
本作のソフィー・ミルマンはユダヤ系ロシア人で、ソ連崩壊にともないイスラエルを経てカナダへ移住した人。
まだ若いが苦労人だ。
だからと言う訳ではなかろうが、ダイアナ、ニッキのような無邪気さは微塵もない。
それが声に現れる。
歌手の好みは何より声だろう。
その人の声そのものが好きか嫌いか。
だから勝負は10秒以内に決まる。
嫌いな声の歌手を積極的に聴くことは二度とない。

本作はソフィーのデビュー作である。
手元にあるのは輸入盤で、ライナスというインディーズものだ。
これを聴いた時は「やった」と思った。
私は試聴して購入することがなく、結果としてハズレの山を築く。
当たりは一割有るか無し。
だが本作ではのっけから当たりを自覚した。
アントニオ・カルロス・ジョビンの「おいしい水」で始まる。
素晴らしいスキャット、アドリブ、ジャズフィーリング。
ソフィーは歌が上手い。
音程が正確だ。
歌手なら当然のところ、必ずしもそうとは限らないのが世間の恐ろしさである。
気を付けたい。

一つ文句がある。
このジャケットはない。
もっといい写真があった筈だ。
これは写真写りが悪すぎる。
本当のソフィーはこんなアフガンハウンドのような顔ではない。

「カナダからの手紙」の話がしたい。
高校一年の時だった。
8才年上の女性がカナダへ語学留学し、バンクーバーから手紙が来た。
高校を休学してこちら(もちろんカナダ)へ来いとのお誘いだった。
私は悩んだ。
そりゃそうだろう、特別な関係があった人ではない。
しかし綺麗な女性ではあった。
いったい何事か。
だが愚かにも私は行こうと思った。
週刊誌のヌード写真に鼻血の年頃である。
結局母親が泣いて止めるので中止とはなった。
あの手紙はいったいなんだったのか。
あの時カナダへ行っていたら、私はその後どうなったのだろう。
きっとろくな事になった筈がない。
それとも・・・
いやいや、留学は駅前でたくさんなのである。








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Re: No title

政治と経済と事件の話(というより愚痴ですか?)、
何より音楽についてお話ししましょう。
イギリス人のように。

そして少し休んだら、ブログを再開してください。
きっと、読者が待ってますよ。

No title

そんな風に云って頂いて、とてもうれしいです。
ありがとうございます。
書くことは好きなので、
どんな形であれ、ブログは続けていくと思います。

バロンさんのエッセイ風の文章が好きなので、
これからも時々寄らせて頂きますね~。(^^)

秋です

文伽さん、こんばんは。
なにやらジャズボーカルの季節ですね。
真夏にはどうも少し合いませんでした。
ヘイリー・ロレインは10代のはじめ、
ダイアナ・クラールに相当影響を受けたそうです。
ソフィー・ミルマンはどうなのかなあ。
わたしはわたし、関係ないわ、的な非常に強い自我を感じます。
多分気のせいだと思いますけど。

カナダからの手紙について行ったら、生きて帰れなかったかも。
それとか、某国に拉致されたとか。
バカ息子をとめた母親に感謝しないと。

追伸


報われない気持ちにもなります。
私もそうでした。
100話くらいで一度終了宣言しました。


文伽さんのお話を楽しみにしていた人もいるのです。
いつかまた書いてください。
ペンネームが変わったら、その時は教えてほしい。



No title

こんにちは。(^^)
先日は拙ブログにコメント頂きありがとうございました。

ソフィー・ミルマン、やっぱり良さそうですね。
たぶん、近々買います。(^_-)

ところで昔の8歳年上の女性の話…。
謎の余韻が残りますね。
バロンさんがカナダの彼女のもとに行っていたら…
ほんとどうなっていたんでしょうね(笑)。

Re: こんにちは。

まだ間に合います。
来年の春まで運行している筈です。
もしかして全部売り切れですか?

こんにちは。

「トワイライト」の記事URLありがとうございました。
早速お邪魔させていただきました。
良い経験をされたのですね。
もう廃止と聞くと、尚更乗ってみたかったと思います。
そしてフランス料理でディナーを、ワインも忘れずに!楽しみたかったですね。
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バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
音楽がある限り

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