(185) ボタン消滅の訳

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NO.185 2014.9.8



<ボタン消滅の訳>





ブログというものをやり始めてそろそろ3年になる。
よくもまあ続いたものだ、と言って支障あるまい。
使い方を完全に把握していないという憾みは依然ある。
世代的なものだ。仕方ない。
何しろ音源の半数はアナログ(LPレコード)で所有しており、音楽をダウンロードした経験もする気も金輪際ないという骨董人間である。
その割には使いこなしている方ではないか。

そもそもこのブログを始めたのは、思い残す事のないよう言いたいことを言っておく、というのが動機といえば動機だ。
最初は何をどうしたものやらわからず、ページの設定というのだろうか、デザインも適当なものだったし、大体書いたものを果たして誰か他の方が読んでいるのかどうか、それすらわからないまま闇雲に更新していた。
自分はそれで一向に構わなかったが、そのうち「拍手」というものをしてくれる人がいるらしいと気付いた。
「へ~」と思ったが、それも滅多にある事ではなかったので、大きな関心をはらうには至らなかった。
しかしその「拍手」というのが結構頻繁になされるにいたり、段々気にするようになった。
多くても数人であったが、ゼロだとなんだか落胆する。
そんな調子で推移する昨今となった。

だがこの「拍手」、どんなに多い時でもふた桁になることはなかった。
ところが昨日のこと、「ラリー・カールトン」を紹介したどちらかと言えばやっつけ仕事に、どういう訳か当ブログとしては多目の拍手を頂き、ついにふた桁、なんと「16」まで到達したのであった。
みなさん、どうもありがとう。
ただ、そこでわたくし思ったのです。
そもそも拍手をしてもらいたくて書いていたわけでもなかろうに。
でも段々そんな風になっていくものだから、これはいかんのじゃないかと。
そこで記念すべき拍手ふた桁突破を機に、当ブログでは拍手制度を廃止します。

昨日娘と話をしていて愕然とした、と言うか目からポロリ鱗が落ちた。
彼女曰く、多くの人にとってジャズってのは居酒屋のBGMの類に過ぎず、たいして関心のあるものではないと。
そうかも。
自分が好きだからと言って、なんだかよくわからないような古い音楽の、それも重箱の隅をネチネチほじくりかえすような話を聞かされても、多くの人は閉口するばかりだ。
なるほど、だからあんまり相手にしてもらえなかったのね。
思わず納得。

JAZZ、これは極めて自分勝手な趣味のひとつに過ぎない。
けっしてそれ以上でもそれ以下でもありはしない。
それでよろしいのではありますまいか。
そして特段JAZZに限らずとも、言いたいことがあれば言えばよろしい。
書く事がないなら無理に書くことも又ない。
こうして何かを残しておけば死後、いつか子供たちがこれを見て、ああオヤジはこんな事を考えていたのかと思うかもしれない。
笑いのネタにでもなれば幸いである。

さて、本作であるが、寺井尚子はイメージ(誰の?とつっこまれても困るが)よりずっとジャズの核心を鋭く突いてくる人だ。
バイオリンジャズというのは悪くない。
悪くはないがどうも絵にはなりにくい。
ステージでサマにならないと言うか。
だってそうでしょう。
どんな衣装で演奏すれば良いというのか。
こきたないジーパンではカントリーのフィドルに見えてしまうし、ドレス姿でバイオリンではとてもジャズには見えない。
だから音は素晴らしい(本作は特に録音良好)のに、気の毒にもライブ映えしない楽器だ。
そんな寺井尚子の本作はライブ盤である。
「スペイン」一曲だけでも価値がある。
数多くカバーされた同曲の中で、録音・演奏ともに最高の出来だと思う。
これがライブ録音だというのだから更に凄い。

リー・リトナーが強力サポートして、ツアーにも帯同していた。
この頃(2001年)私はこの二人がなんかどうも怪しいと、完全にゲスの勘ぐりとしか言い様のない妄想(かどうか実際わからんが)をいだいていた。
それから間もなくのこと、リー・リトナーがあの杏里と結婚するとかでひっくり返りそうになった。
日本の男はさっぱり外人女性にモテないけれど、日本人女性は違う。
それはわかる気がする。
あなたがたは素敵だ。
それは認めるから、外人は勘弁してもらえないかな。
きっとダメだと思うけど。

幸いにも、この話はどうもその後、沙汰止みとなったようだった。









<二伸>

ここまで来たら錦織圭は勝っておくべきだ。
ここで負けたら全部パー、そう覚悟して何が何でも絶対勝たないと。
間違いなく彼のテニス人生で最も大事な試合となるだろう。
ただ、残念なことに、我が家は映らんのですよ・・・・
非常に残念だ。
でも見てたら、見て応援してたら勝つってもんでもないから。








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Re: そのへんはOKです

詩伝さん、そちらの素晴らしい音が聴こえて来るようです。

クラシックがお好きだったんですね。
私は逆にクラシックについては義務教育程度の知識しかありません。
全ての西洋音楽がそうであるように、
ジャズもまたクラシックなしにはありえなかった。
事実クラシックの影響が大きく作用したジャズも多数存在します。
モダン・ジャズ・カルテットや、最近ではヨーロピアン・ジャズ・トリオ。
特にジャズピアニストの多くは、幼少時からクラシックのレッスンを経ているようです。
大好きなビル・エバンスも無論例外ではなく、
あの「ワルツ・フォー・デビー」もクラシック抜きに誕生し得なかった。
まさに尊敬すべき音楽の原点なのでしょう。
それをほとんど知らないというのも、思えば感心しない話ですね。
お恥かしい。

そのへんはOKです

PCからアンプへ繋いで普通に4個のスピーカーで鳴らして聴いていますから
ファイル(サンプリングレート?)の違いで音質が変わるのが分かるくらいの環境で聴いています。
普段はクラシックを聴きますのでジャズの知識は全くありません。
でも音楽ですから出来るだけマシな音では聴きたいと思います。
自分としてはこだわっているのは、どんなに狭くて近くてもいいから音は空間に鳴らして聴くということですね。
空間が響きで充たされるということが音楽を愉しむためには絶対に必要なことです。
ですからヘッドホン派を私は認めていません。
まぁ住居の事情とかいろいろあるとは思いますが...

Re: 再びこんばんは

詩伝さん、おはようございます。

詩伝さんがどのような環境で音楽を聴かれるか、
私はもちろんまったく知りません。
ですからこれは余計な、出過ぎた事です。
むしろ詩伝さんへと言うよりは、
他の方々へのメッセージとお考え下さい。

私は全ての音楽好きにこれだけはお願いしたく思います。
ノートパソコン付属のスピーカーで聴くようなのはもったいないです。
出来る範囲でもちろん構いませんが、
音楽は可能な限り良い音で聴いて欲しいなあと、
勝手なことを思っている次第です。

昔「ラジカセでたくさん」とうそぶいた評論家もいました。
でも、それは嘘です。
演奏家は自分が奏でる音そのものに非常に神経質に拘ります。
彼らは自分の音楽を、絶対に良い音で聴いて欲しい筈です。

Youtubeは確かに便利です。
ただ、その音源をパソコンのスピーカーで再生するなら、
演奏家が丹精込めて作り、リスナーに届けたかった音楽の、
真実とは程遠いものを聴くこととなるでしょう。

Youtubeを利用するなら、
それを何らかのオーディオ装置に接続して頂けたらと。
しかしそれが保証されるものではない以上、
Youtubeのリンクを貼るのは、私が愛してやまない音楽と、
それを生んだ音楽家達への裏切りになる可能性があります。

なにも特別高価な装置じゃなくていいんです。
それに中古でじゅうぶんでもあります。


余計なお世話を承知のうえで、余計なことをほざきました。
お許しを。





再びこんばんは

Youtubeなどへのリンクは別にいらないと思います。
興味が湧けば自分で探すのがネットをしている意味なのでしょうから。
で、探し当てて聴きながらこのページのうんちくを読む。もう、これが最高w

そういうことですので、ここをJAZZバーに例えると、
お客にレコードを探させて掛けさせるけど何を鳴らすかはマスターが決めて曲が鳴り出せばマスターのうんちくを聴く店みたいな感じでしょうか。
ああ、随分と酷い店だ!(笑)
でも、おもしろいじゃないですか。(と、勝手に想像して楽しんでおります)

Re: どんまい!

大いなる表現者、詩伝さん、今晩は。

私は文章を書くのが嫌いではありません。
こんなことをしている以上、それも当然の話しではあるでしょう。
ですが、自分が文章を書くこと以上に、文章を書く人に興味があるのも事実です。
昔ならそうしたものは、商業文以外なかなか接する機会などなかったけれど、
良い時代になったとつくづく思わずにはいません。
読者(私含む)はいつも見ています。

さて、他の方にも指摘を受けましたが、
紹介した音楽をクリックすればすぐ聴けるといったワザが私には出来ないし、
それではなんかイージーすぎる気もしますので(苦しい言い訳)、
どうかご自分でお願いいたします。
申し訳なし。

Re: はじめまして♪

riversideblueさん、こんばんは。

ロックでバイオリン(フィドル)と言えば、
私が思い出すのはチャーリー・ダニエルズ・バンドです。
サザンロックですね。
結構好きでした。
Kansasについてもチェックしてみます。
どうやらプログレのようですね。


最初コメントを頂いたあなたが誰なのかわかりませんでした。
riversideblueさんはコメントを受け付けていらっしゃらないので、
接点を見つけることが出来なかったけれど、
私もあなたのブログに注目していました。
勇気のある人だなと。
例え一生絶対会うことはなくても、
私はあなたがとても魅力的な人なんだろうとわかります。
人生は一度きり、そしてあなただけのものです。
自分の思うままに生きるべきだと私も思います。

ご主人と一緒に試合観戦されるなら、
どうか観られない人の分も応援してやって下さい。
ついでに私の分も。


どんまい!

なんだかよくわからないような古い音楽の、それも重箱の隅をネチネチほじくりかえすような話を聞きたくてここへ来ているわけですから、そういう客のためにBGMと言われようが演奏を続けて下さい。じゃなくて更新をね。ちなみに16個の拍手があった記事の曲はYoutubeで探して聴きました。当たりを見つけるまでに変なのを2つほど聴いてしまったけど。

はじめまして♪

バロンさんの文体にひかれて、Jazzは全く知らないのですが、読ませていただいてます。
URLをポチっと押せば聞くことができるようにされていないにも関わらず、
わざわざYouTubeで検索してでも聴きたくなる、
そんな文章を書かれますよね。
寺井尚子のスペインは特にリズム感が素晴らしいと思いました。ギターとは違う華やかさがいいです^^
ロックでも、アメリカのKansasというバンドなど、じみにバイオリンが登場し、個人的に大好きです。
それと…うちの主人、1試合のためだけに、
Wowowに加入してました(笑)

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