(180) テクニックと集中力

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NO.180 2014.8.29



<テクニックと集中力>




アル・ディメオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デルシアによる炎のアコギライブである。
あらかじめお断りしておくが、本作はどちらかと言うと(殆ど)ジャズではない。
だが、間違いなく傾聴に値するものだ。
特にアコースティックギターがお好きな向きには、自信をもってお勧めする。
とりわけ一曲目の「地中海の舞踏」を聴いてほしい。
この曲はアルとパコ(と書くとなんかどうもだが)のデュオで、マクラフリンは参加していない。
右がアル、左がパコだ。
「エレガント・ジプシー」におけるスタジオバージョンと聴き比べるのも一興ではあるが、こちらのライブバージョンの方が断然熱く録音も良い。
これは結構まれな話で、演奏も録音もライブが勝るケースはそんなにない。

驚くべきは彼らの安定した運指だ。
スタジオバージョンよりも更にアップテンポでありながら、まったく乱れず、ノーミスで最後まで押し通す。
これが生身の人間が人前で弾くギターか?
鬼気迫る、とはこういう事だ。
尋常ではないテクニックと集中力。
フラメンコ・ギターの名手、ビセンテ・アミーゴが言っていた話だが、こうした集中力をステージで出すのに、まる一日の精神的調整を要するそうだ。
では、このテクニックを身につけるには、どれほどの時間を要したのだろう。
もちろん想像もつかない努力が背景にある筈だ。
そしてもう一つ確実に言えるのは、必要とされるのはそればかりではないという事で、ミもフタもない話だが100年練習したところで私にこのようなギターは弾けない。
改めて言うことでもないが。

昔学生バンドでギターを弾いたことがあった。
録音が残っている。
最早笑うしかない代物だ。
笑うといっても嘲笑なんだが。

どうも秋風が立ち始めると、気分が下降しだしていけないな。
前向きに行くね。
多少無理しても。

何はともあれ、集中力は適度な緊張によってもたらされる。
この「適度」というのが難しく、度を過ぎれば所謂アガッた状態となり、まったく思うようなパフォーマンスを発揮できない。
逆に緊張感が足りないと、反応の鈍いダレたイメージを見る者に与えるだろう。
日頃のたゆまざる鍛錬を重ねた上で、本番で自分が演じるべき役に成り切る。
これは音楽、スポーツ、演劇は言うに及ばず、人前で何かを行う者に要求される共通の能力と言うべきものだ。

アマチュアのテニス大会といえど、適度の緊張感がもたらす集中力を要する事情は同じだ。
試合までに十分な準備が必要な事も。
さらにあるコーチが言っていた。
練習では全てのショットを一々考えて打て。
だが、本番ではもうショットを考えるな。
ショットは体が覚えている。
そんな事に頭を使っていてはダメだ。
考えるのは相手(敵)が何を考えているか、それだけでいい。

実はもうじき大事な試合があるんですよ。
いまいちやる気が出ないので困っている。










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