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(171) smooth jazz

paul marc
NO.171 2014.8.8



<smooth jazz>



スムース・ジャズである。
アシッド・ジャズやクラブ・ジャズなどと同様、なにか得体のしれないものと近寄らなかった。
我が国ではほとんど無視されているが、こういうのがアメリカでは流行っているらしい。
というか、一つのジャンルとして確立し、専門の放送局まであるというのだ。
それなりの需要があるということで、ではいったいどのような需要かと言えば、TVドラマなどのBGMだそうだ。
なるほど、そう思って聴けば、LAあたりを舞台にしたソープオペラのシーンが目に浮かばないでもない。

マーク・アントワンはロマの血をひくフランス人ギタリスト。
ポール・ブラウンは元々この世界で有名なプロデューサーだった。
それが自身もギタリストとしてデビューし、セルフプロデュースもしている。
この二人、実は今回初めて知った。
アメリカではアール・クルーやジョージ・ベンソンなどが、今やスムース・ジャズのミュージシャンとして認識されているようだ。
もちろんギタリストだけではなく、検索すればデビッド・サンボーン、ボブ・ジェームス、アル・ジャロウなんかも、このジャンルに出てくる。

ではフュージョンとどこが違うのか、という話になるが、圧倒的に一曲一曲が短い。
まさしくドラマのBGMとしてはこれでたくさん、使い勝手が良いのだろう。
つまりソロパートが極めて短いわけで、これでジャズと言えるのか、と言い出したらその通りとしか言い様がない。
しかし思い起こして頂きたいのだが、かつてジャズの演奏というものは短かったのである。
それはSPレコードの片面3分程度という物理的な枠内に収める為だった。
それがLPレコードの登場でどんどん長尺化し、片面一曲20分以上も珍しくなくなった。
だが、長ければ素晴らしいのかといえばそんなわけもなく、苦痛に満ちた大作は実際少なくない。
必然性があれば脱ぐと女優は言う。
それはあってもなくてもどんどん脱いでもらって構わないのだが、必然性のない長尺録音はただダラダラと長いだけの演奏に堕しやすい。
CD一枚80分、こんな時代だからコンパクトにまとめる努力がむしろ必要とされる。

にしても本作の一曲は短い。
もうあっけないほどの短さだ。
だから10曲入って全体では40分に過ぎない仕上がりとなる。
全曲彼らのオリジナルだが、見方によれば曲を浪費しているとも取れる。
これはコンポーザーには辛い。
つまりアルバムをうめるために、たくさん曲を書かなければならなくなるからだ。
その10曲であるがどれも出来がよく、もうちょっと弾いてくれないかな、もう少しアドリブ聴かせてよ、という気持ちには間違いなくなる。
コンパクトにまとめ過ぎなのだ。

では音楽としてこれを否定するかと問われれば、私は結構気に入ってこれを聴いている。
他の「スムース・ジャズ」は聴いたことがないので責任持ちかねるが、本作に限って言えば全曲気持ちよく聴け、聴いていてとても心地よい。
何より録音が良い。
特に低域の処理が上手い。
このあたりのノウハウは恐らく、すでに確立されているのだろう。
何かリラックスしたい時に、スムース・ジャズというレッテルを貼られたものを引っ張り出せば、たいてい外れることはない、そんな気もするがもちろん責任は持てない。
ただ本作に限って言えば、アマゾンで1500円程度で買えるし、これを買っても損はさせない自信がある。
女性を口説く時に、ここぞというところでどうぞ活用されたし。














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