(170) 二択困難

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NO.170 2014.8.5



<二択困難>




今となっては「High Five」で有名なファブリツォ・ボッソの2004年作品。
ハイ・ファイブの「Five For Fun」とはピアノ、ベースが異なるだけだ。
本作が日本でのデビューアルバムとなった。
ダニエル・スカナピエコ(ts)との強力なフロントは既に確立しており、何やら余裕すら感じさせる。

最近トランペットは島裕介を集中的に聴いてきた。
その後ファブリツォ・ボッソを改めて聴くと、人種の違いをしみじみと感じるものだ。
胸板の厚みの差というか、エンジンの排気量の差といった感じか。
どれほど発音が完璧でも、日本人の女性ボーカルはすぐ分かる。
それと同じことだと思う。
身体を支配しているホルモンの差が音になって現れる感じだ。
松岡修造とジロラーモの芸風の違いとでも言うか。

では、どちらが好きかと言えば、それは難しい話になる。
女性ボーカルの二択なら日本人。
ではあるが、日本人以外に好きなボーカルがいないかと言えば、そんなことはない。
むしろいくらでも挙げられる。
しかし、日本人以外の女性ボーカルに色気を感じない、これは事実なのだ。
音楽として聴く分には問題とならないが、私は日本人以外の女性と生活することなど出来まい。

こうした感情というか血が、いざという時国を守る男たちの勇気を支えるのだと思う。
逆に言えば、外国の非戦闘員に対する無差別爆撃を平然と行わせる原動力ともなるのだろう。
人間という動物の度し難い暗部だ。
それはともかく、では二つのトランペットはどうかといえば、私は急にどちらとも言えなくなる。
ファブリツォ・ボッソの持つ軽やかさ、軽々と難所を越えていくような馬力感を島裕介は持ち合わせない。
だが島裕介の背後に見える日本の美しい山河、また雨月物語にも通じる鬼気迫る闇、そうしたものは当然ながらファブリツォ・ボッソとは無縁だ。

私にはどちらか一方を選択するのは困難である。
それはどちらか一人と生活することも、またけしてないというのが案外理由かもしれない。
本作は非常に録音が良い。
ウーハーが良く動く。
それが見えるようだ。









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