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(169) 音楽がある限り

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NO.169 2014.8.3



<音楽がある限り>



デニー・ザイトリン、1998年のビーナス作品である。
端正という表現がぴったりだ。
アル・フォスターのドラムがなかったら、少しばかり単調なアルバムとなった可能性はあるが、ジャズというのは不思議な音楽で、ピアノトリオならピアノとドラム、ベースが会話しているかのような流れにしばしばなる。
ピアノが多少予定調和的であっても、聴きどころはそうした流れの中にもある。
だが、それもマルチトラックによるレコーディングが横行しているようだから、近頃では怪しいものになってきた。
映画の撮影のように、各パーツを別々に作り、ジグソーパズルを組み立てる如くの作業となっているなら、それを知らされればジャズファンとしてはだまされた気分にもなろうというものだ。

デニー・ザイトリンは精神科医でもある。
二足のワラジというやつで、そういう人は少なくないが、はっきり言って感じよくはない。
不動産屋兼内装屋、ラーメン屋兼ギタリスト、ジャズ喫茶のマスター兼評論家、これくらいの所ならまだ許してもいい。
医者であり作家、ピアニストであり工学博士、元都知事で現在衆議院議員でありながら作家でもある、こういうのが面白くない。
最後のは言わずと知れたあのご老人だ。
政治と文学のどちらがあなたにとって大切ですか?
この質問に「そりゃあ文学です」と彼は即答したという。
ちきしょう、そう思いつつも最新作を読んだ。
「やや暴力的に」
いったいあの男はこれをいつ、どこで書いていたものか。
悔しいけど面白かった。







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