(168) 心当たりは特にない

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NO.168 2014.7.31



<心当たりは特にない>



なんかダルくないですか。
まだ夕方5時前だというのに、私は目を開けていられないほどダルい。
別に眠いのではない。
ただただダルいのだ。

先日耳鼻科へ行く機会があって、ついでに血液検査を依頼した。
私は中性脂肪値が上がりやすく、油断していると1000とかのびっくり数値が出る。
それで知人の医者に薬を飲まされていたが、どうもあまり感心しない薬らしいのでやめた。
その代わりに今は、炭水化物を食さない方向でカロリー制限している。
これは非常に効果があり、瞬く間に正常値となった。
今回は通常の血液検査に加えて、肝炎ウィルスの検査もやってもらった。
そうした血液検査を町の耳鼻科で頼む人はあまりいないと見えて、医師も看護婦さんも戸惑っておられた。
もしかすると採血なんか10年ぶりで、痛い目にあわされるかもしれないと、こちらも緊張した。
「ではちょっとチクッとしますよ」と言う看護婦さんの作業から目をそらし私はあらぬ方向を向いていたが幸い、特別痛いということはなかった。

2日ほどしたら検査結果が送られてきた。
中性脂肪は80程度。
他も特に問題はない。
ただ、追加で頼んだ肝炎ウィルスの判定がいったいどうなっているのか、素人が見ても判るようなものではない。
判定だから○×△とか、アウトないしセーフとか書いてあれば親切というものだが、なんだかよく判らない。
仕方がないのでそのクリニックに電話で問い合せた。
「あなたが送れというから送ったのよ」と女医さん。
確かに検査結果を送ってくれるように依頼したのである。
でも、ナマのデータを送られてもちょっと困る。
「ええ、そうなんですが、見ても判らなかったもんで」
そうでしょうそうでしょう、と女医さんは電話口で説明を始めた。
「コレステロールがどうのこうので、脂っこいものはどうのこうの・・・・」
いや、それはいいんですけど。
私が聞きたいのは肝炎ウィルスに感染しているかどうかなんですよ。
だが、黙って聞く。
長々とあれこれ説明した女医さん、最後にきて「そうそう、肝炎ウィルスは陰性の結果です。ではお大事に」
どこも悪くない、何一つ悪くない人にも一応「お大事に」と彼らは言う。
決まり文句。
まあ、何事につけ、つまりはジャズにも無くはないのだが。
何はともあれ私は、肝炎ウィルスにはどうやら感染していないらしい。
だからこのダルさはまた別の理由によるものだ。
だいたい肝炎になったら身体がダルいかどうか、それすら知らないのだから。

ノラ・ジョーンズの音楽を聴いて益々ダルくなる。
ダルいが、彼女の歌声には独特の味がある。
余人をもって代え難し。
ワン・アンド・オンリーの典型だ。
本作は彼女のデビュー・アルバムだが、セカンドもなかなかだ。
なかなか、という微妙なニュアンスをお分かり頂きたい。
絶賛するというのではないが、さりとてダメ盤ではない。
特にこの独特のダルさはむしろ夏向きかもしれない。
ギトギト暑苦しい日に、熱帯ジャズ楽団なんか聴いていられないだろう。

夏のBGMにノラ・ジョーンズは悪くない。
ただし、このジャケ写真はだいぶ割引して考えて下さい。
実物はこんなにいい女ではござらぬ。
ところでもう有名な話だが、彼女はシタール奏者のラビ・シャンカールの娘だ。
ジョージ・ハリスンにシタールを手ほどきするラビの動画が、我が家にもたくさんある。
どうも時代的にピンと来ない。
つまりこの父娘が同時代の人に思えない。
ソレもその筈、ラビ・シャンカール59歳の時の娘なんだと。
ラビが私と同じくらいの時、ノラちゃん生まれたのだ。
恐れ入った。
私の娘は30歳になったが、私はかろうじてまだ還暦前だ。
ノラちゃん30歳の時その父は89歳。
だが、立派に生きていた。
まことに恐れ入る。
ノラ・ジョーンズは現在35歳だ。
ラビ・シャンカールの方は残念ながら2年前、92歳で亡くなった。
人それぞれ。
いろんな父娘がある。
だから先日離婚して、もう一生一人でいるとか言っているあなた。
なんの、まだまだだって。
君の人生にはまだまだ先がある。
大丈夫、きっとうまくいくさ。










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