(167) やがて秋が来たなら

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NO.167 2014.7.29



<やがて秋が来たなら>



毎日暑い。
これから二、三週間が本格的な夏本番だ。
皆さん、夏休みの計画も立てておられることでしょう。
私はこの夏、京都へ行ってみようと思っている。
京都の夏は強烈に暑い。
年をとってから行ける所ではない。
今行かずにいついくのだ、という気分で行く。

進んでいくのは人生だけではない。
季節も確実に進んでいる。
次第に夜明けが遅くなってきた。
夏至の頃の勢い既になく、三時台は今ではまだ真っ暗だ。
そして気付いた時には、いつの間にか秋風が吹き始めているだろう。
これが寂しくてかなわない。
輝きというものはたいてい、一瞬の出来事で長くは続かないものだ。
人生は一度きりだが、四季の移ろいなら毎年のことだから、7月も末になれば私は覚悟する。
スタッドレスタイヤや除雪機のCMが流れ始めるのも、そう遠い話ではない。

秋にジャズを聴くならボーカルがいい。
インストは寂しすぎるからだ。
できれば味があって、そのうえ音程のいい人を聴きたいものだ。
メロディ・ガルドー、ダイアナ・クラール、ソフィー・ミルマン、様々思い浮かぶ中、日本人で圧倒的に上手いのが美空ひばりだ。
実は彼女、結構ジャズを残している。
本作収録の「L・O・V・E」は、トップバリューのCMで流れているから聴いたことがあると思う。
油断しているとひばり節というか、コブシにやられる。
歌詞に日本語を多用し、ちょっとした居心地の悪さもなくはないが、シリアス過ぎずそこがいい。
秋が来たら、少しセンチメンタルな気分になりかけたら、彼女のジャズを聴いてみて下さい。
抜けるように高い秋空、美空ひばり、ウムきっと悪くない。

その前に間もなく、娘の誕生日がやってくる。
私の娘が今年30歳になる。
驚くべきことだが当たり前のことなんだ。
だがしかし、やはり驚く。
あの可愛かった娘がある日反抗的になり、冷たくなり、父は一人涙した。
それは成長の証しとはいえ、なかなか辛いことだった。
彼女は彼女で色々あったことだろう。
それはそうだ、人生だものな。
そんな娘が最近では父に優しい。
やっと大人同士のつきあいが出来るようになった、ということだろうか。
昔のように「パパ」とは、もう呼んでくれないけれど。










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