(1) ネフェルティティなど聴きながら

ネフェルティティ
NO.1 2011.11.13





<ネフェルティティなど聴きながら>







マイルスはとにかく、新しい音楽がやりたかったのだろう。
今まで誰ひとりやったことのなかった音楽。
それがたとえジャズではなくなってもかまわなかった。
フォービートでスタンダードを演奏する、そういうスタイルがジャズなら既に飽きていた。

新しい音楽のスタイルを自分の手で作り出す。
誰にも文句は言わせない。
ここまで行くのにはさすがのマイルスにもそれなりの苦労があったに違いないが、とにかくそこを突破して自分の好きなことをやる権利を手にした。
ポップスの世界にはよくある話でも、それをジャズでなし得たマイルスは凄い。
プール付きの家に住んだ唯一のジャズマンと言われたマイルス・デイビス。
これは成功した者にのみ許された商業録音だ。

ただ、彼にとっては既にどうでも良い事であったにしろ、やはりこれはジャズから遠ざかっていく音楽だった。
この後のマイルスはその道をどんどん進んでいき、ついにはジャズメンですらなくなっていった。
当時のレコード会社ならびに関係者にそんな事を指摘できる訳はもちろんなく、言いたいこと(があったかどうかはわからないが)など言えないのは評論家も同じであり、一般のファンを巻き込んで有り難くマイルスの新しい音楽を拝聴していた。

今となってはマイルス・デイビスの新しかった音楽を聴く人はあまりいなくなった。
時間というろ過装置を通過した後、マイルス・デイビスはどこか滑稽で少しもの悲しい。










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