(157) Hardbop Revivers

NO.157 2014.7.7
<Hardbop Revivers>
石井裕太とハードバップ・リバイバーズのファーストアルバム。
島裕介がプロデュースしているが、何故かリーダーではない。
メンバー以下の構成。
石井裕太(ts,cl)
島裕介(tp)
魚返明未(p)
横田健斗(b)
山田玲(dr)
島さんについては年齢不詳状態だが、他のメンバーは公開している。
皆若い若い。私の息子くらいの歳だ。
多分島さんだけ一世代上ではないか。
リーダーは一応他にいるけれど、全体を統括しているのは彼だ。
BlueNote 1595 サムシンエルスみたいな関係か。
モーニン、モーメンツ・ノーティス、シスター・セディ、マーシー・マーシー・マーシー・・・・
怒涛のハードバップ攻撃が続く。
そして、もう少し続けて!というトコロで無情にも終わる。
だからまた、最初からかける事に必ずなる。
彼ら世代はこれらの曲を、どのようにして初体験したのだろう。
高校のブラバンで部長が楽譜を配っているシーンが、なんとなく水晶玉の向こうに見える気がする。
酒を飲みながら毎晩聴いている。
こうして世代を超えて演奏されていくのだなあ。
目頭が熱くなる。
還暦近くなると、男はすぐに目頭が熱くなる。
これはもう理屈抜きだ。
若い彼らがこれだけの仕事をした。
それだけで見事。
余計なことを、利いた風なしゃらくさいことを、あーだこーだ言う必要なし。
どーぞ宴会でこれをかけてください、おとうさん達。
大音量でこれをかければ、遠いあの日がすぐ傍まで戻ってくる。
盛り上がること間違いなし!
街にはジャズ喫茶がたくさんあった。
どんな街にもたいていあった。
そしてそこでは、こんな音楽がいつも流れていた。
僕らはそこでこれらの曲と出会い、いつの間にか身体がそれを覚えていた。
記憶力が今より何倍も良かった。
そしてあらゆることに敏感でありそれ故傷つき易く、僕らは生きていくだけでいつも感じた痛みとともにこれらの曲を刻み付け、一生消えない入れ墨のように僕らの人生の一部となった。
そんな時代もあったねと溢れ出る涙。
泣くなおやじ。前を向け。
涙を拭いてまあ酒でも飲みたまえ。
盛り上がると言えばそう、ワールドカップも佳境である。
残って欲しいチームも次々消えたが、ベスト4が決まってみれば極めて妥当。
ブラジルvsドイツ、
アルゼンチンvsオランダ。
ブラジルは相当やばい。
アルゼンチンも当然強いが、オランダに悲願成就させてやりたい気もする。
だが、一番強そうなのはやはりドイツか。
セレソン頑張れ。
メッシも、ロッベンもみんな頑張れ。
ドイツはなんか悪いけど、適当にやってくれ。
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