番外編 ㉔ 横浜 横須賀 JAZZ 艦 Vol.5

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<横浜 横須賀 JAZZ 艦 Vol.5>



渡辺香津美ライブが行われるレンガ倉庫が見えて来た。
向こうに見えるのはダイヤモンド・プリンセス号。
その巨大さがわかる。
この後間もなく、彼女は次の寄港地へと出航して行った。
まだ日が高くジリジリと暑い。
レンガ倉庫は戦前戦中戦後の歴史を通し、柔軟にその姿を変えてきた。
今は多くの店やレストランが入り、多くの人が訪れる一大観光スポットだ。
私にはどうもあまり関係ない場所のようだけれど。

BLUE MOTIONは三階にある。
時間差入場の基本自由席だ。
我々が入った時にはステージ前の席はもう空いておらず、ステージ左壁際の四人席に並んで席を取った。





3横浜



相席になって前に座られたら、ステージは全く見えなくなる。
そこで一計を案じ、料理やワインでテーブルを埋め尽くした。
これなら向かい側に座ろうと誰も思わない筈だ。
この店の店員は東京ブルーノート同様、どこか事務的で無愛想とまでは言わないが、少し愛想不足である。
忙しいのはわかる。
客数に比して店員数が圧倒的に不足している。
だが、それは私の知ったことではない。
運ばれてくる料理はけして完食しない。
空いた皿を下げられないためと、何より完食するほど旨くないからだ。

ライブが始まった。
ピアノ笹路正徳、ベース井上陽介、ドラム山木秀夫(未知)といったメンバーである。
一言で言って「超上手い」。
もう、ただただひたすらに上手い。
だがそれだけだ。
それがどうした、そんなものはもう聴き飽きている、という感じ。
魂はどこに置いてきたのか。
私は彼らにそれを問いたかった。
渡辺香津美はジャズに帰って来てなどいなかった。
これがこの旅の最後の、そして少し生煮えな夜となった。

でもまあ、仕方ないのである。
当たりもあり、外れもあるのが音楽だから。
つまり好みの問題である。
当然ながら、この夜のステージに大満足された方も大勢おられるだろう。
今彼がやっている音楽を私はあまり好まない。
ただそれだけの事だ。

私は今回、島裕介という素晴らしいトランペッターを知ることができた。
それで十分過ぎるくらいだ。
それで十分なのに、念願のそうりゅう型潜水艦やイージス艦を見ることも出来た。

毎日毎日我々は実に良く歩いたのである。
平均15000歩といったところか。
旅は元気なうちに、歩けるうちに行かなくては意味がない。
改めてそう思った。
もしも行きたいところがあるのなら、迷わずどんどん出かけて下さい。
行きたいところがない場合ですか?
趣味を持つことです。
好奇心のアンテナをいつも張り巡らせていれば、行きたいところはいくらでも出来る。
人生は旅だ(なんか意味が違う気もするが)。










島裕介Ⅱ


Vol.2も出ています。
いずれもamazonにて入手可能。
聴いてください。
彼を知ってよかった、きっとそう思うはずです。












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音楽がある限り

sleeping girl 様

世の中やりきれない日も多いです。
そんな時音楽が、少しですけれど救いになるかもしれません。
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