(153) BLUE LIGHTS

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NO.153 2014.6.24



<BLUE LIGHTS>




ジジ・グライスはどちらかというと作曲の人だ。
「マイノリティ」が有名だが、個人的には本作収録の「ブルー・ライツ」が好きだ。
本人も気に入っていたらしく、アート・ファーマーとの「When Farmer Met Gryce (PRESTIGE 7085)」に続いての再演となった。
エディ・コスタで有名な「ハウス・オブ・ブルー・ライツ」は同一曲である。
ところでエディ・コスタだが、31歳で亡くなった時、新婚旅行直前だったのだとか。
自動車事故死だった。
このころのジャズメンは、薬か自動車事故かその両方で夭折するのが珍しくなかった。
ジジ・グライスは1983年に58歳で亡くなっている。
それとて長生きした方ではない。
ほぼ、私と同年齢なのだ。
人間(に限らないけれど)いつどうなるか分からないから、それなりの覚悟と準備が必要だと思う。
死後の事はどうせ大した遺産など残らないのでどうでも良いが、問題は倒れてわけが分からなくなった時などの身の振り方である。
濃厚な治療というか処置を受け続け、生ける屍となって何年も寝たきりなどというのは考えただけでゾッとする。
意志表示不能となった時に備えて、何か書いておくのは悪い考えではない。
必ずしも希望通りになるとは限らないけれど、何もないよりはずっとマシだろう。

本作はジジ・グライスがドナルド・バードと組んだ「ジャズ・ラブ・クインテット」の一枚でラブはLOVEではなくLAB。
ラボラトリー、実験室の事だ。
どういう実験かと言うと、アドリブとアレンジの融合であるという。
しかし、それって普通のハード・バップではないのだろうか。
他のメンツはハンク・ジョーンズ(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)という錚々たる顔ぶれである。
我家にあるのはCDで、定価999円だった。
これでいいのかと少し悲しかった。
超破格のこの名盤、しかしあまり音は良くない。
ちょっと歪んでいる。
それが気になる向きには、この曲を初めて聴くならアート・ファーマーとの盤の方が良いかもしれない。
尚、LEE MORGAN VOL.3(BLUE NOTE 1557)の「ハサーンズ・ドリーム」にてフルートを吹いたのは、ジジ・グライスである。
どこぞの村役場にでも居そうな、気のいいおとっつぁん的風貌も私は好きだ。












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