(150) 代表するもの

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NO.150 2014.6.19



<代表するもの>




アート・ペッパーと並ぶ、そしてウエスト・コースト・ジャズを代表するアルト・サックス奏者、バド・シャンクの名盤だ。
「チュニジアの夜」「オール・オブ・ユー」「朝日のように爽やかに」「ポルカドッツ・アンド・ムーンビームス」といった名曲満載盤で、私は大変好きだ。
彼のアルトはペッパーのように情緒的ではなく、もっとカラッとしてむしろよりウエスト・コースト的であるとすら言えるのだが、しかしながら日本で人気があるのは断然ペッパーの方だ。
ペッパーにあってバド・シャンクにないものがあるとすれば、それは「せつなさ」や「なげき」といった要素だろう。
歌舞伎の愁嘆場のように、日本人の琴線に共鳴するのは「泣き」の場面であって、カリフォルニアの青い空乾いた風ではないということだ。
確かに日本の風土に、ウエスト・コースト・ジャズはどこか似合わない。
バド・シャンクが多用するフルートのサウンドが、そうした傾向により拍車をかける。
エリック・ドルフィーなんかもそうだが、バスクラはともかく、フルートに持ち替えると少しがっかりする。
リー・モーガンVOL.3における「ハサーンズ・ドリーム」や、ウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」など一部例外を除き、私はジャズにフルートはあまり似合わないと思っている。
特にアンサンブルならまだしも、カルテットでたっぷりやられると尻がムズムズしてくる時がある。
出来ることなら、バド・シャンクにはアルトオンリーでいってもらいたかった。

今朝は大変な事が起きた。
前回優勝のスペインが0-2でチリに負け、グループ・リーグ敗退が決まったのだ。
「スペイン戦のチリは引き分け狙い」と書いたが、それどころではなかった。
格下と思われるチームが守備的にゲームを進めるのは普通だが、とはいえ90分守りっぱなしなわけはない。
スペインがやられたのは、カウンターとセットプレーだった。
前回優勝チームがその後の4年の間、世界中で徹底的に研究されるというのは十分想像がつく。
そして次の大会ではすっかり様子が違ってくる。
2002年のフランスがやはりそうだった。
日本がコートジボアール戦で出来なかった(やらせてもらえなかった)という「自分たちのサッカー」とはパスサッカーであり、志向するところは要するにスペインのサッカーだ。
しかも日本は、その大幅な劣化版に過ぎない。
明日対戦するギリシャというチームは、どちらかと言えばスペイン艦隊を沈めたチリ型の堅守速攻を得意とするチームである。
もうそれ以上は言いたくない。
私は日本代表としてピッチに立つことはできず、白紙委任状を託した私の代理人である彼らに全てを任す他ないのだ。
最早祈るしかない。






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