(145) ドラムとサッカー

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NO.145 2014.6.10



<ドラムとサッカー>




本作は大変録音がよろしい。
オーディオ屋さんが試聴盤に使うくらいだから間違いない。
彼らの言う「試聴」とは、良い音で客を驚かせて財布のガードを緩める事だ。
つまり良い音とは時に、ハッタリの効いた音の事でもある。
因みに「2 3 4」とは「デュオ トリオ カルテット」である。

シェリー・マンのドラムだが、あざといと言うか手癖ですぐ分かる。
思えばそうした顔の見えるドラマーは少なくない。
エルビンもフィリージョーもそうだし、ビリー・ヒギンズやアート・テイラーなど次々に思い浮かぶのである。
名前をあげた中でシェリー・マンが他と少し毛色が違うのは、やはり彼が白人だからだろう。
一人どこか違うのである。

本作参加のコールマン・ホーキンス(ts)などは、仮にブラインドで名前が出てこなくても、どっからどう聴いても白人には聞こえまい。
何か、どこか粘るのだ、黒人は。
それをバネと言ってもいいと思う。
コールマン・ホーキンスやエルビン・ジョーンズはバネでネバつく。
では白人シェリー・マンはどうだろう。
キレるのである。

では日本人ドラマーはどうか。
松尾明、ポンタ秀一、神保彰等々思いつくままに特徴を考えてみる。
正確であり、その音そこはかとなく知的でもある。
しかし、ネバついたりキレたりなどあまりしない。
そして、悪いがブラインドで聴いて彼らの顔が見えてくる自信はない。
そこで時節柄思いつくのだ。
あれ、それって日本代表のサッカーも同じじゃないか。
テレビにアップでも映ればともかく、ひいた画を観て個人の特定などとても出来はしない。

間もなく始まるワールドカップ。
日本はネバったりキレたりする奴ら相手にどうなるだろう。
ゴールを決めて軽々とバク宙をやらかす奴らに対し、とりあえずは正確で知的な横パスを繋いで見せるのだろうか。











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