(141) チョピンとタレンタイン

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NO.141 2014.5.13



<チョピンとタレンタイン>




ブルーノート4268番、スタンリー・タレンタインのイージー・ウォーカー。
本作を随分探した。
探した理由は多分ジャケットとタイトル曲だ。
ピアニスト、ビリー・テイラー作のイージー・ウォーカーという曲が好きだ。
ラリー・フラーのピアノトリオ物で気に入ったが、タレンタインの手に掛かるとどうも下品である。
黒っぽいから、というのとも少し違う。
なんとなく偏差値が低いとでも言うのか。
まあ、この人の作品はいつも大体そんな感じなんだけれども。

タレンタインの人気がこの国で高い、といった話は聞いたことがない。
そういえば、本人が来日後仲間内で愚痴ったという。
「オレ、日本で変な名前で呼ばれてたんだよな」
ネイティブの感覚では「タレンティン」なのだろう。
チョピンとはオレの事かとショパン言い、の類だな。
日本とはあまり相性がよろしくないのかも。

本作においてはピアノのマッコイ・タイナーが熱い。
ドライブ力に溢れた重要ピアニストなのだが、マッコイもどちらかと言えば日本での人気が高いとは言えない。
コルトレーンの高弟的なイメージが良くないのか、名前の響きが良くないのか。
確かに「エバンス」と「マッコイ」では、受ける印象が相当違う。
「ビル・エバンス」ならOLのお姉さんも不見転買いするが、「マッコイ・タイナー」は買わないだろう。
お顔も恐いし。
私などマッコイですぐに思い浮かぶのは「エリア88」のマッコイ爺さんの方だ。
金さえ出せばF-14トムキャットだろうが、A-10サンダーボルトだろうが、B-1ランサーであろうがどこからともなく調達してきたあのマッコイ爺さんである。

スタンリー・タレンタインとマッコイ・タイナーが日本でうけるには、おそらく哀愁が少し不足していた。
それとお洒落感も。
この二つが潤沢に含まれないと日本では売れない。
逆に二つを含むものは上品に、そして少し賢そうに聞こえる。
私はどうか。
少し下品な感じは嫌いではない。
ただし、下品過ぎないことが肝要だと思う。
本作はじめブルーノート4000番台後半の重要作品(リマスターCD)が今1500円で出ている。
LPで既に持っているものは別だが、私も何枚か買ってみるつもりだ。







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