(140) Journey To Love

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NO.140 2014.5.10


<Journey To Love>



およそ40年前、FM大阪の「ビート・オン・プラザ」で本作を聴いた。
全体的には当時ありがちなクロスオーバーもので、ジェフ・ベックの参加もそれがどうした程度のものだった。
ビート・オン・プラザは新譜LPをほぼまるごとオンエアするという番組だったので、なんとなく聴いていた本作はやがてB面に進んだ。
スタンのベース、チック・コリアのピアノ、ジョン・マクラフリンのギター(すべてアコースティック)による快調な演奏が始まった。
それが「Song To John 2」だった。
この曲はスタンリー・クラークとチック・コリアの共作で、Johnとはジョン・コルトレーンのことである。
スタンとチックの曲にジョン・マクラフリンが入りコルトレーンに捧げるという、わかったようなわからないような(どちらかと言えばわからない)話なのだが、サビのところへきて私はのけぞった。
これほどかっこいいユニゾンがあるものだろうか。
実際あるのだ。ここに。
「Song To John 2」が世間ではどれくらいの評価であるのか私は知らない。
特別話題になっているものを目にした事もないのであるが、個人的には落とせない一曲だ。
そうした私的名曲というようなものは誰にでもあると思う。
私にも沢山ある。
半世紀以上も生きながらえておれば普通そうなる筈だ。
ただしどれもこれも個人的な嗜好である。
焼酎が好きな人もワインが好きな人も酒を口にしない人もいるのと一緒だ。
だから必ずしも普遍性があるとは限らないのは承知しているが、この曲は全力プッシュしておく。
珍妙なジャケットと「慈愛への旅路」という日本盤のダサ過ぎるアルバムタイトルに騙されてはならない。

本日もう一つ騙されてはならないのが「Nytimber」だ。
イギリス南部のウエスト・サセックス州にて醸造されるスパークリングワインである。
イギリスでワイン?と思うでしょう。私も思った。
実は昨年、結婚祝いにと友人からロゼを頂いたのだが、これにも私はのけぞった。
よくのけぞる男だな、と思わないでいただきたい。
のけぞっても10年に一回程度だ。
旨いのである、ナイティンバー。
これではシャンパーニュの立場がないというくらいのものだ。
いや、むしろコクの深さという点でこれを凌ぐシャンパーニュがあるか。
事実世界中で絶賛されており、イギリス王室御用達ともなっている逸品だ。
これには喜んで良いのかどうか微妙な事情もある。
温暖化である。
ワインの北限がイギリスまで上がってきたというのだ。
うーむ、大丈夫なのか地球。
少し心配になるのも無理からぬところであるが、ワインが旨いことに対して特に不服はない。
だから昨年秋、妻の誕生日に一本贈っておいた。
その個体は爾後仕舞い込まれていたのだが、一本目を贈ってくれた友人夫婦と本日そいつを飲むことになっている。
あの入籍から今日で丁度一年になる。








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