(139) MORE CLIFFORD

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NO.139 2014.5.8


<MORE CLIFFORD>



ブラウニーの死後、既に発表されていた音源の別テイクや、採用されたテイクの再編集を集めて12インチにまとめたものだ。
だが、なぜか本作は他よりうんと音質が良い。
そうした事はままあるもので、エンジニアが替わったり、替わらなくても体調が変わったり、あるいはちょっとしたスタジオのセッティングの変化等々で作品の音質も変化するものだ。
なにより関係者が、突然のブラウニーの事故死を悼み、彼に捧げるべく通常考えられない気の使い方で完璧な仕事をした可能性はある。
彼らをして、それをさせる動機は十分にあった。

身近な人の事故死はこたえるものだ。
心の準備がまったくなされないまま、突如家族の死を告げられる恐怖を私は想像したくない。
セウォル号だ。
あの沈没事故は本当にあまりにも無残だ。
これほど残念な事故が今どきあるのか、と言うくらいの残念さではないか。

私には複数の在日朝鮮人の知人がいる。
今も昔も彼らが不当な差別を受けてきた事実を私も無論知っているが、私は彼らに一切の偏見を持っていない。
それだけは断言できる。
それには私が住む場所の地域性もあるとは思う。
しかし何より、彼らは至極まっとうな人々であったからだ。
むしろ尊敬に値する人格者ですらあった。
だから彼らを知る者として、あの船のスタッフのとった理不尽な行動とのギャップを埋める手だてをすぐには思いつかない。
それはどこの国に行ってもどうしようもない人間はいるものだ。
だが、それだけの事だろうか。
どうも私はそのようには思えなくなってきている。
長年なんとなく納得がいかないままに放置してきたけして少なくない事柄が、一本の線で結ばれてしまいそうだ。







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