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(136) ギター侍

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NO.136 2014.4.29


<ギター侍>



ギターは私にとって特別な楽器だ。
同世代の諸兄に同じ思いの方が多くおられる筈である。
我々はギターが自己表現可能なツールであり、それが比較的簡単に出来るとカン違いしたのだ。
コード表に従ってポジションを押さえ、ジャーンとコード(和音)をかき鳴らしただけで音楽が生まれるんだと。
たわいもない事であった。
そしてまったくの自己流だった。
その点ではボブ・ディランとて大差なかったのだが、彼はそれをそのままエレキギターに移植したので、相当見苦しいというか聴き苦しい事になった。
そうした事実を彼に伝える者はなかったのか。
エレキギターで説得力のある演奏をするのは簡単なことではない。

本作のウェス・モンゴメリーのギターもおそらくは自己流だ。
問答無用のオクターブ奏法であるが、いやはや器用な人もいるものだ。
普通にソロを弾くだけでも大変なのに、ウェスときたらオクターブ(ユニゾン)の二音で進行していく。
その演奏は抜群のキレがあり力強く、たいそう男らしかった。
多くの作品を残したが、晩年は少しポピュラーな方向へも行った。
それでちょっとは報われ、良い思いもしたであろう。
そうでなくてはいけない。
才能は当然のように報われるべきだ。

ギターは小さなオーケストラであると良く言われる。
小さいので持ち運びが容易である。
かつて街でギターケースを持ち歩いた諸兄にお尋ねするが、その姿に酔ってはいませんでしたか?
たいして弾けもしないギターを持っているだけで、ミュージシャン気取りだったのが私だ。
だが、ギターは誰にでも似合うものでもまたない。
男の中の男、漢でなければ。
ギターが似合う漢でまず思い浮かぶジョン・レノン。
細身のスーツ姿でリッケンバッカーを高めにかまえ、脚を肩幅に開く仁王立ちの姿が忘れられない。
ウェスもギターの似合う漢だった。
だが、ジョンのような不良っぽさではなく、もっと大人の男。
それは一見安心感であり安定感である。
しかしその懐にウェスはいつもドスを忍ばせていた。
いざとなったら頼れる男。
ギターを持った渡り鳥。
ウェス・モンゴメリーこそが本物のギター侍だ。









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