(134) ベニー・カーターの静電気パンチ

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NO.134 2014.4.20


<ベニー・カーターの静電気パンチ>



本作はファンタジーのOJCシリーズを購入したものだ。
20年程前になるだろうか、既にLPレコードが店頭から姿を消して久しい頃だったが、ある店が輸入盤のOJC(オリジナル・ジャズ・クラシック?)新品を置きだした。
1300円くらいの値付けだったと思う。
感覚的には相当安いのである。
私は喜び随分買った。
多分100枚ではきかないと思う。
一度に20枚くらいまとめて買った時もあった。
家に帰ってレシートと突き合わせてみたら、二枚カウントされていなかった。
悪いが、幸せを感じてしまったのである。

本作はそもそも音が良いコンテンポラリー盤なのであるが、更に80年代になってリマスターされている。
オリジナルは50年代初めに、おそらくはSP盤で出たのではないか。
それを聴いたことはないが、手元にあるOJC盤の方が現代的な音がする可能性が高い。
OJCは案外侮れない。
久しぶりに聴いてみて、驚く。
これ、本当に60年以上前の録音?
全てが瑞々しく、古めかしさなど微塵も感じられない。
大満足でA面を聴き終わり、レコードをひっくり返そうとシェルの持ち手(わかる人にしかわからない話ですね)
に指をかけかけた時だった。
バチッと電光が走ったのである。
このところ日本中が低湿度で話題になっている。
我家においても乾燥がひどく、大型加湿器二台をフル稼動しているのだが、それでも全然追いつかない。
不意を突かれた私は愚かにも手を引っ込めてしまった。
トーンアーム(わかる人にはわかりますね)が放物線を描いてレコード盤面に落ちていった。
取り返しのつかない悲劇が起きたことが、わかる人にはわかるでしょう。
大音響を発しながらトーンアームは三度ジャンプを繰り返しながらインサイドフォースに従って盤面の内側へ向かい、センターレーベルに着地した。
身の毛もヨダつ音がした。

当然針はオシャカである。
このカートリッジ(わかりますか?)はMC型(ハハハ・・・)なので自力で針交換出来ないうえ、およそ5万円の損害である。
だが不幸中の幸いと言うべきだろう、盤に被害はなかった。
それにしても静電気恐るべし。
なんでも一万ボルトの電流が走ると言うのだ。
「君の瞳は一万ボルト」である。
情けないけど、そりゃびっくりして手も引っ込めるよね。

ハー・・・
禍福は糾える縄の如し。













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