(133) ブルースと私のささやかな真実

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NO.133 2014.4.16



<ブルースと私のささやかな真実>



オリバー・ネルソンの名曲、「ストールン・モーメンツ」を聴く。
しみじみと感じ入る、私にとってまさに名曲だ。
それではどれくらいのポジションにあるのか。
人の好みは時として変わるものでもあるし、贔屓のジャズメンオリジナルもあまたある。
だとしても、この曲は絶対ベスト30には入れたい。
待てよ、ジャズメンオリジナル・・・そういえば前にも語ったよな、と思いだした。
本ノートNO.44でこの曲をベスト10内に私はカウントしているのである。
ああ良かった、いい加減な事ばかり言っている訳でもないのだな。

やっと春めいてきた。
夏めいてきた、とか秋めいてきた、ましては冬めいてきたなんかよりもいっとういいのが「春めいてきた」である。
英語で「Spring is in the air」、外人だって春を待ち焦がれているのだ。
邦題「四月になれば彼女は」というサイモン&ガーファンクルの名曲もある。
直訳的タイトルだが素晴らしいと思う。
頼みもしやしないのに、心の奥になんだかせつないものを喚起する。

春めいてはきた、だがまだ寒い。
正直言って今日は特に寒かった。
そんな中、寒々とした体育館でテニスをした。
二時間、参加したのは四人。
昔の事を言ったって仕方ないのを承知で言うが、30年前なら二人でも平気だった。
いや、20年前だってきっと大丈夫だった筈である。
でももう還暦前だ。
四人か。
私はちょっと不安だったのであるが、二時間でダブルス3セットを楽しくさせて頂いた。
楽しかったのには特に理由があって、3セットやって私は全勝だったのだ。
それもその筈で、他の三人は女性である。
全てのオスが消耗品であるとか言った作家がいたが、変に強がってエナジーを無駄使いするせいだろうか、男は結局女には勝てない。
それでも、局地戦でも勝てば楽しく、負ければ面白くないのがテニス。
結構単純なのだ。

そんなテニスをかれこれ30年以上続けて来て、色々あったが先日歯医者でのことだ。
訳あって長年通った歯医者を別のところにかえたのだが、その初診の日に新しい歯医者曰く「ジャズがお好きなんですね」
そのように顔に書いてあるのかとすら思ったが、無論そうではなかった。
私は待ち時間(待たされ時間)というものを非常に嫌い、そのような恐れある時には必ず本を持参する。
その時持って行ったのがたまたま「ジャズ批評別冊トランペット」で、それを手荷物カゴに置いたものをその歯医者が目ざとく観察していたのであった。
「ははあ、このおっさんジャズ批評を読むのか」
そう思って黙っておれば良いのだ。
私なら多分そうする。
この歯医者はそれだけではなかった。
「メアドがJBLのスピーカーの番号ですしね」
初診の時は紙に色々書かされるでしょう。
この時はなんか魔が差したというか、アドレスまで書いたのである。
なぜかこの男(歯医者)がニヤッと笑った気がした。
気のせいかもしれないが、そんな安いスピーカー使ってんの?そんな風に言われたような気が。
10年前なら、そのようには思わなかっただろう。
アンソニー氏のアドレスは多分JBL4343ではなかろうが、万一そうだったとして歯医者にそれを指摘されたなら、むしろ誇らしくすら思い話に一花も二花も咲かせたに違いない。
10年前の私はすでに40歳ではなかったが、JBL4344のことを愛おしく思っていた。
だからこそアドレスにまで採用したのであった。
そんな4344を薄情にも見限った私だ。
いつまでもアドレスに、残り香残しておくのは未練かもしれない。

診察が進み、治療方針などを説明されたのである。
「歯周病などはありませんが、他に大きな問題がある」
前から知っていたが、下の歯の内側の骨が大きく隆起しているのである。
「家族に就寝時の歯ぎしりを言われたことは?」
そんなことはありません。
アホのように口を開けて寝ているのだ、私は。
では原因はなんだろう。
何か過剰な力がかかっているのは間違いない。
テニスだと私は考えている。
一球一球歯を食いしばる、それを30年以上に渡って続けてきた結果だと。
長年テニスを続けてこられた皆さん、ご自分の下の歯の内側を見てください。
ボコッと骨が隆起していませんか?
ご自身は普通だと思われているやもしれませんが、それ普通じゃありません。

それではどうすると言うのか。
マウスピースをすすめられた。
いやいや、それは勘弁してくれ。
でも、ショットも一気に良くなりますよ。
ホントかそれ。













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