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(127) チェック盤

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NO.127 2014.2.19



<チェック盤>





ビル・チャーラップのピアノ、本当に良く歌う。
バカテクとかいうのではない。
しっとりと歌うのである。
ピアノの一音一音が情緒に訴えてくる、ある日のもう忘れかけた情景を映し出して見せる、そして女心の隙間にそっと忍び込む、彼はそんなピアニストだ。
クリスクロスや日本のビーナスレコードからCDを出していたが、やがてブルーノートが目をつけ、持っていった。
本作を国内盤で持っているが、輸入盤とはジャケ写真が異なるようだ。
ジャズの世界では今なお、こんな事が時々起きる。

ビルの母親は歌手のサンディ・スチュワートである。
親子でCDも出している。
母親の歌伴を息子が、それも親の七光りというのでなく立派に務めた。
孝行息子だ。
そして父親は作曲家のムース・チャーラップである。
母親が歌手で父親が作曲家なら、その息子が必ず売れっ子ピアニストになるとは限らないだろうが、これは血統ということだ。
見ての通りルックスも良い。
なんだかなあ、と思わずぼやきたくなるのは私だけかな。

ところで多分、私はオーディオマニアの部類だと思う。
オーディオを上手く鳴らすのが簡単ではない事も知っている。
だから分かるのだが、オーディオマニアはいつも不安だ。
自分の装置から出るこの音が、本当はダメダメなんじゃなかろうかと。
そこでこの世界には「音質チェック盤」なるモノが存在する。
何もジャケットに大書してある訳ではない。
仲間内でそう言われたり、あるいはオーディオショップで試聴用に用意されていたりするものだ。
これが不思議なことに、押しなべて優秀録音盤なのである。
古くはオスカー・ピーターソン「We Get Requests」やボブ・ジェームス「Foxie」、最近ではブロイアン・ブロンバーグ「Wood」笹路正徳「Birdland」といった比較的入手しやすい諸作だ。
これらは確かに音がいい。
しかしながらだ、録音が良い盤からいい音が出るのは当たり前なのではないか。
オーディオショップが試聴用にそれらを使うのは分かる。
客が驚いてスピーカーを購入するからだ。
だが、オーディオマニアが自分の装置のチェックに、優秀録音盤を用いることに意味はあるのか。
いささかの意味があるとすれば、それは慰安であろうか。
ちっともいい音がしない自分の装置から、たまには良い音を出して少し安心する、というか・・・

そこで本作、これは正真正銘のチェック盤だ。
私は長い間、本作一曲目の「In The Still Of The Night」のベース音階をきちっと再生出来ずにきた。
それをなんとかしようと、涙ぐましい努力を続けた結果、近年なんとかウッドベースの音階を判別出来るようになってきた。

これが出来たなら、あなたの装置の低音再生もある程度大丈夫です。
あくまでも、「ある程度」ですけど。











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