(121) 年の瀬に 

s ハンプトン
NO.121 2013.12.27



<年の瀬に>





2013年も残すところあと5日となった。
私は今日から正月休みに入り、暫くは音楽三昧の日々を満喫させて頂く。

さて、クリスマスを過ぎ、大晦日まであとわずかというこの日に生まれたのが妻の母。
今夜は彼女のお誕生パーティである。
どんな音楽を好まれるのか聞いておけば良かった。
だが、本作のような黄金期のジャズなら、きっとどこかで耳にされた事もあろう。
61年当時、人々はこのような音楽でツイストを踊っていた。
ジャズは小難しいばかりの音楽ではなかった(無論そういうところもある)。
彼女にも、どこかでこのようなジャズをバックに踊った経験があるやもしれない。
今夜は半世紀前のそんなシーンを思い出して頂こう。

年末年始という一種高揚した気分を共有しやすく、
しかし一方で何かとあわただしいこの季節に生まれた知人が少なくない。
クリスマスイブの前日に生まれた友人がいるが、
彼女の誕生日はいきおい、クリスマスに一本化されてしまいがちだった事だろう。
もっとも私の幼少期などは誕生日にもクリスマスにも、何か素敵な行事があった覚えなど特にないのである。
日本はまだ貧しかった。

私の弟は元旦の翌日生まれた。
それも自宅での出産だった。
当時はそれが普通だったようだ。
次第に出産の現場が自宅から病院へと変わっていき、不慣れな病院の対応故に起きた取り違え事件が今年大きな話題となった。
弟が生まれた時私は3歳だったが、産婆さんが定期的に往診に来ていた事や、出産当日の異様な雰囲気などをはっきり記憶している。
記憶力は相当怪しいのに何故かわからないが、古い記憶は消えない。
その日私には文字通り居場所がなく、押し入れに押し込められ泣き寝入りした。

本作のスライド・ハンプトンは、割と短命な相撲取りとジャズメンにあっては珍しく、80過ぎだが立派にご存命である。
彼は左利きのトロンボーン奏者なのだが、左利き用のトロンボーンというものが存在する事自体に寧ろ驚く。
一体どれほどの需要があるというのだ。
左利きのミュージシャンですぐに思いつくポール・マッカートニーは、右利き用の楽器に逆から弦を張り、ひっくり返して弾いていた。
今年来日したポールのコンサートに私は行かなかった。
立って聴かされるのが嫌だったのだ。
何やら同窓会的ムード横溢する、いいコンサートだったらしい。
少し後悔している。










スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バロン ド バップ

Author:バロン ド バップ
音楽がある限り

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
最新コメント
最新記事
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
"Count" Basie