番外編 ⑮

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<番外編 ⑮>





サイモン&ガーファンクル1967年のライブ音源が輸入盤で存在した。
国内盤では出ていない。
彼らの最大のヒット作品は後にも先にも「明日にかける橋」であり、それ以前には「サウンド・オブ・サイレンス」等の小山があるものの、全体としてはありがちなフォークデュオに過ぎなかった。そう言えなくもない。
近年になって1969年のライブが国内盤で出されたのは、その音源に当時ほとんど知る人もなかった「明日にかける橋」が含まれるからだ。
これがあるとないとでは、全体の重量感が全然違ってしまうのは事実である。
本作には当然含まれない。
そのかわり、というのも何だが、多くの初期作品を聴く事ができる。
私はそれらをほとんど知らず、何か彼らの新譜を聴くようで、大変徳をした気分である。

本作がAmazonから送られてきた今日、たまたま息子と娘が帰省していた。
それは息子の25回目の誕生日を皆で祝う為だった。
彼は目下小学校の教員になるべく日々を送っていて、うまくいけば今月中にもそれがかなうかもしれない状況にある。
つまり、うまくいかない時もある、という事でもあるのだが、たとえうまくいかなくてもいいではないか。
そんな風に思えてもきた。

私が25歳の誕生日を迎えたのは場末の酒場だった。
全ての事が混沌としていた。
私はなす術もないままに日々を暮らしていた。
「トゥエニーファイブ!」
安酒をあおってはそう叫んでいた。
そして先の事はちっとも考えていなかった。
「トゥエニーファイブ!」
あれから倍以上の時が過ぎた今、私はこうしてなんとか生きている。

彼らのこれからの人生に責任を持つ事はもうできない。
けれども、幸せに暮らして欲しいとそれだけを精いっぱい祈ってやまない。

誕生日おめでとう!










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