番外編 ⑫ 明日香村

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<番外編 ⑫ 明日香村>





突然亀石が畑の真ん中に出現する。
ドラクエで魔物に遭遇するくらい突然だ。
周囲に人影はない。
この物体は想像以上に大きい。
しかし重機を持ち込めば移動できない事はないだろう。
現在の所有者が誰なのか知らないが、そうした事態を想定する様子はない。



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酒船石である。
これで酒を造った、薬を製造した、いや生贄台だ、と諸説あるが今も解っていない。
画像の左下が段になっているのが判る。
これは切り取られた跡だ。
工具の爪跡も生々しく残っている。
実は反対側も同様に切り取られている。
誰がいつ、何のためにそうしたのか、それも謎だ。
この物体も管理されている様子がない。
小高い岡の上に打ち捨てられている感じだ。
こんな事で良いのだろうか。



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酒船石がある岡の下にはこんな構造物がある。
地下水を誘導して第一の石桶から第二の亀型の桶に流したと考えられているようだ。
何のために?
説得力のある説明はなされていない。
岡の上はほったらかしだが、こちらは見物料も徴収して人の管理下にある。




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封土を失った古墳だという石舞台。
巨大である。
蘇我馬子を埋葬したのではないかと言われるが、もちろん判っていない。
この巨石をどうやってここへ運んだものか。
下にコロを敷いて運んだとの説もあるが、当時の道路事情を考えるとかなり難しいのではないか。



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石室に入ることもできる。
巨石が落ちてきたら・・・





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学術調査がなされた古墳の数少ない例、高松塚。
被葬者はわかっていない。
木棺の破片と一緒に遺骨の一部や刀剣の部品などが出土した。
残念ながら盗掘された後だった。



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古墳内石室の内側に描かれた壁画。
比較的保存状態が良い。



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すぐ近くに文武天皇陵がある。
「立入禁止 宮内庁」の立て看あり。
こちらが調査された事はない。
そして恐らく今後もない。








<付録>


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奈良は不思議な場所だ。
今では失われた古代の記憶の影を食い、
奈良公園で鹿が大繁殖している。
彼らは神々の化身か。

想像以上に奈良は田舎であった。




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この建物は寺社ではない。
今回の宿泊先、奈良ホテル。
100年以上前にホテルとして建造された。
奈良の歴史としては、ごく最近の出来事だろう。



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ホテルのすぐ下にある猿沢池。
何という事もない小さな、そして淀んだ水溜りだが、このように多数の亀が生息しており、日がな一日甲羅干ししている。
この状態でたとえ万年生きるのだとしても、あまり羨ましくはない。
この池の存在は奈良時代には既に認識されていた。
明日香村の亀石等との繋がりを感じるのは、私だけではあるまい。










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