(107) 黄色い雪

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NO.107 2013.3.10



<黄色い雪>





絶頂期を過ぎたバド・パウエルの運指はもつれ、もう昔のようにいかない。
だが、ジャズ史上あまりにも有名な「クレオパトラの夢」が入った本作は名盤紹介の常連。
肩口から顔を覗かせるのは息子のジョンである(ただし、妻の連れ子)。
私は20年前までこの曲のタイトルを知らなかった。
ジャズ喫茶でバイトしていてそれはないだろう、と又してもお叱りを受けるだろうが事実だ。
ジャズ喫茶は有名すぎるこの盤を避ける。
実際私は本作を、バイト先はもとよりどこのジャズ喫茶であろうと聴いたことがない。
ジャズ喫茶というのはそういう所だ。
有名盤をバカにする。
そして、こんないいレコード知らないだろう?とマニアックな方向へ行く。
店側も客のリクエストも。
そんなジャズ喫茶は日本独特の文化でもある。
ジャズ発祥の地アメリカにも、現在ジャズが最も熱いというイタリアにもそうしたものはない。
私は極東の島国が生んだこのジャズ喫茶がたいしたものだと思うのである。
ジャズは必ずしも黒人と白人に独占されている訳ではない。
残念ながら言葉はわからないが、ジャズのスピリットは伝わって来るのだ。
そんな日本の更に辺境の北国に今日、あの国の影響と思われる黄色い雪が降った。
地球は、世界は繋がっている。
当然ながら海も繋がっているから、津波の引潮がもっていった物が太平洋を渡りアメリカ大陸の西海岸に流れ着きもした。
あの震災からもう2年。
当事者の嘆きが消えない一方で、その他の心の中であの出来事は確実に風化が進んだ。
それは仕方のない事だ。
被災者に生活があるように、その他の者にもまた生活がある。
だからことさら必要以上にわざとらしい事を言うつもりもないのであるが、今日ばかりはあの日の出来事を思い出し、改めて犠牲者のご冥福を祈ろうと思う。











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