(10) エレガント ジプシーと高速悪魔の戦い

アルディメオラ
NO.10 2011.11.22




〈エレガント ジプシーと高速悪魔の戦い〉






もちろん、これはジャズではない。
解説の野口久光氏が、そんな事を考えるのは了見が狭い由語っておられるが、幾分の疾しさを感じさせなくもない。
この時点ではまだ「フュージョン」ではなく「クロスオーバー」だった。
クロスオーバー・イレブンなどというFM番組があった頃だ。
マイルスがビッチェズ・ブリューなどをもって始めたものだが、ジャズがたとえばロックと合体したもの(ジャズロックとはまた違う)で、当時確かに新しく感じたし、それなりに魅力もあったのだ。
それがいつの間にかフュージョンとなり、今となってはほとんど誰も聴かなくなってしまった。
中古レコード店などに行けば、フュージョンは餌箱ではなく段ボールに入れて隅っこの床に置いてある。
たいてい一枚500円だ。
だが、それでも売れないのだろう。
ある時京都で見たのだが、クルセイダースのレコードは「タダ」だった。
店の外に置かれ、どうぞご自由にお持ちください、となっているのであった。
音楽をこんな風に扱ってはいけない。

アル・ディ・メオラを初めて聴いたのは多分チック・コリア(リターン・トゥ・フォーエバー)のアルバムでのことだったと思う。
最初から上手かった。
とにかくひたすらに上手いが「スペイン高速悪魔との死闘」とはまた凄いことだ。
だが、アルのイメージかもしれない、この高速悪魔というのは。
他にはパコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリンとのライブ盤一曲目でやっていた「地中海の舞踏」をパコとのデュオで演奏している。

かつて私もギターを弾いたことなどあったが、同じ人間だというのにこれ程も違えばいっそ清々しい。
私と同年輩のアル・ディ・メオラだが、今頃どうしているのだろう。
元気で活躍し、昔のように指はまだ動くのだろうか。
一聴それと判るヤン・ハマーが、過ぎ去った時の大きさを感じさせる。













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